石川 遼 プロへ制裁金200万円

ツアープロ選手への制裁金って?

日本ゴルフツアー機構(JGTO)は12日の理事会で、8月の関西オープンと11日に終了したトーシントーナメントの2試合を2年連続で欠場した 石川 遼 選手に対し、規定により各100万円、計200万円の制裁金を科すことを決めたとのことです。

プロの世界は厳しいですよね。石川選手はまだ獲得賞金も多いし、尚且つスポンサー契約も多いので、¥200万位の制裁金はなんでもないのでしょうが、一般の?というかその他のプロと呼ばれている人達の中には「こんな制裁金を課せられたら、とんでもない」という人が多いのではないでしょうか?。

JGTOの小泉直会長は「スポンサーあってのツアーであり、2年連続欠場はあっては困る。ツアー日程の見直しも検討しているが、来季に向けて罰則を厳しくしたい」と、処分内容をより重くする考えを示したそうですが・・・。

立場上当然といえば当然のご意見でしょう。しかし、これに対応できるくらい賞金を稼いでいるプロがどれ位の人数いるのでしょうか?。以下のことも考慮して見直しをして欲しいものだと思いました。

ツアートーナメント大会への出場資格について

日本ゴルフツアー機構 (JGTO) の主催する国内男子プロゴルフ・ツアーの競技に出場できるのは、 前年の賞金獲得ランキング 70位までに入ってシード権を得た選手とトーナメント優勝や過去の実績によってシード権を得た選手など (約 100名) であるとのことです。一方、シード権がない選手は 1) 各予選会で上位に入る、2) スポンサー推薦を貰う、3) クォリファイド・トーナメント (QT) で上位に入る、などの方法によって 少ないチャンスではありますが、 トーナメント出場の機会を得ることが出来る事になっています。

上位 70位というとかなりの数と思う人もおられるかも知れませんが、実際には国外の実力選手 (キム・キョンテ、ブレンダン・ジョーンズなど) や タイガー・ウッズのように海外から招待されて 1~2回/年のプレーだけで 優勝争いに加わるような世界のトッププレーヤーも入る訳ですので、国内のプロ選手に回ってくる枠は 50 くらいしかないということになってしまいます。

こういう厳しい条件をクリアしてシード権を確保したらしたで、今度は逆に参加しないと石川 遼 選手のように制裁金を課されてしまうことになってしまいます。
※今回は、同じ大会を連続で欠場したことに対しての制裁金ですので、若干異なりますが・・・。

参加義務試合数は男子プロの場合で16試合(海外試合へ参加してる場合は13試合)とのことです。開催大会総数25試合(2010年度)

仮にシード権を得て各大会に参加してはいるものの、予選落ちが多かったり、上位入賞ができないと当然獲得賞金は少ないわけですから、各地で開催される大会に出場するのにもその遠征費用が嵩み、赤字になってしまいます。要するに手出しで参加しないといけなくなる訳ですね。

シード権があるばっかりに、一億の借金をしたプロもいたとか・・・・・・。

きびしい!! ですよね。

男子プロ順位別獲得賞金額(2010年)

一応念のために昨年(2010年)の男子プロ賞金ランキングの順位別獲得賞金額を調べてみましたら、以下の通りでした。

70位の選手の賞金獲得額は 1129万円、以下50位 = 2170万円 、25位 = 3689万円、10位 = 6985万円、1位 = 1億 8110万円でした。

もちろんスポンサー契約分は別ですが、獲得賞金だけではかなり厳しいのではないでしょうか? 実態はどうなんでしょうね?

ちなみに、この規定により処分される選手が出るのは3年ぶりとのことでした。