ゴルフの基本マナーについて 3スピードプレー

Ⅲ:スピード・プレー

スピード・プレーも大切なマナーの一つですね。お互いにスムースにプレー出来るよう、素振りに変に時間をかけたり、ボールがすぐに打てるような準備を怠るなどは避け、いつも無駄のないプレーを心掛けるようにしましょう。

多くのゴルフ場が7分前後の間隔でスタートをしているわけですので、7分を4人で割ると・・・、一打打つのに、一人当たり1分45秒の持ち時間となりますね。前の人が打ってこの時間内(余裕を見て1分30秒以内)に色んなルーティーンを含め、自分の球を2回(2打地点のショットを含め)打つ必要があるという訳です。

また、ボールがなくならないよう、自分の打ったボールが どこへ行ったかを 良く見ておくことは勿論のこと、他のプレーヤーのボールの行方も見ておくなど、ボール探しに時間が掛からないよう 助け合うことも 大切な  マナーの一つと言えるでしょう。

日本のゴルフ場では、ハーフを2時間15分以内(7分50秒×18H=135分)でプレーをするようお願いしているコースが多いようです。(もちろん例外があり、2時間以内とか1時間50分とかのところもありますが・・・。)このため、ハーフで2時間30分以上時間が掛かっているようだとスピード・プレーに対する配慮が無いと言われても仕方なく、かなり不名誉な事になります。

ラウンド中の各ホールの時間配分

ハーフ 2時間 15分というのは、 ティーグラウンドでの準備の時間やホール間の移動の時間も含め(少し多めになりますが目安として) パー3 でのプレーを 10分、パー4 を 15分、パー5 を 20分で完了するようなペースになります。

これ以上時間が掛かっている場合、他の後ろの組全部を待たせているという事を理解してくださいね。自分が待たされる方になった場合、これはかなりイラつく時間だと思います。

とは言うものの、1ホールわずか1分余分に費やしただけでハーフで9分も予定時間オーバーになってしまいます。ハーフで2時間24分ですから、2時間30分まであと6分しかありません。ですから、極力無駄な時間を作らないよう、プレー中は気配りが必要になる訳です。

時間がかかってしまう理由と、その対応策

競技ゴルフの場合は別として、どんなにスピード・プレーを心掛けても 2時間 30分以上かかってしまう組には 色々な理由があるでしょうが、まず間違いなく、以下のいずれかの理由が最低一つは該当すると思われます。即ち、

①要領が悪い(自分の番になってからショットまでが長い)

②動作が遅い(歩きが遅かったり、判断に迷いが多い)

③ボールを捜している時間が長い(ボールの行方を良く見ていない)

④曲げたり、チョロしたりで打数が多い(特に大きく曲がると時間がかかる)

まずは、(1) (2) (3) の理由で 遅くならないように心掛けるべきですが、それでも、ボールがあちこちに行って、(4) の理由で時間がかかってしまう人は 必要に応じて、そのホールのプレーをギブアップすることも考えるべきでしょう。初心者の場合は止むを得ないこともありますので、後続の組を先に行ってもらったりして待たせないようにしましょう。

また例えば、ダブル・パー (パー4 であれば 8打) を打った時点で 同伴者、又は、後ろのグループを かなり待たせていると感じたり (後ろからプレーするグループがいない場合で 同伴者が了解済みであればべつですが)、前のグループとの間が 1ホール以上開いていると思ったら、そのホールのプレーを止めるといった位の考え方でプレーをしてもいいと思われます。

皆さん頑張りましょうね。では次回は、同伴者への配慮についてです。