ゴルフにおけるスポーツ心理学 3(改訂版)制御・自制と傾倒とは?

③  Control(制御・自制)

その次の C は、 Control(制御・自制)です。不安 同様、自信の気持ちや感情の制御・自制ができなければ やはり 集中できなくなりますので、その影響がプレーに出てしまいます。

特に、気持ちや感情の制御・自制を失う原因になるものは多くの場合、失敗や苛立ちなどに起因するところの怒りや焦りなどですが、そうしたものを自分の中から「どうやって排除するのか?」ってことが必要になって来ます。

これに有効なテクニックが、瞑想や脱力 (肩の力を抜くような行為)、それから鼻歌を口ずさんだり、全くべつのこと(例えば、今晩のおかずは何だろう?とかです)を考えたりすることです。

本番のプレイ中に瞑想という訳にはいきませんが、それでもアドレスルーティーンの中の一瞬(例えば後ろに回ってクラブを垂直にして目標を定めた後に、グリップしながら束の間目をつぶり、気持ちを落ち着かせると言った具合です。)に何らかの仕草を入れて、周りや外界とを遮断することができれば、集中した状態を作る事も可能ではないでしょうか。

この様に都度自身の気持ちの切り替えを行い、結果に一喜一憂することなく、 マイペースで 淡々とプレーできるよう 常に 考えるようにしましょう。

④ Commitment (傾倒)

そして最後の C は、 Commitment (傾倒) です。ここで言うところの コミットメントの意味を正確に訳すことは難しく、様々な意味があって(誓約、約束、公約、言質、義務、責務、責任、債務、etc)傾倒と言う言葉が適当か どうかは疑問も残るのですが、平たく言えば「自分を信じて やると決断したことを 迷わず 実行すること」とでもいったところでしょうか。

自分の判断によって設定したタスクやゴールが正しいと信じて、それにコミットすることが大事ですよということですね。色々な選択肢の中から、どうするかを 迷った場合などは 自分が打つと決めたショットに迷いが生じている訳ですが、一旦決めたら迷わず実行することが大切ということで 、コミットメントという言葉が使われているということですね。

決断するのにそうそう時間をかけないようにして、迷わないようにすべきという事でしょう。なまじ時間をかけると、迷いに繋がり考えなくても良い事まで頭がいってしまい易くなります。それに結果としてみた場合、「ファーストインプレッション(最初にひらめいた事)の方が結果的に正しかった」ってこと多いと思いませんか?。

コースでのコースマネジメントの際には、リスク(ハザードの位置や距離)管理と併せてランディングエリアの設定などについては、小難しく考えず、単純でおおまかな設定にした方が良いようです。

余り細かく設定すると、外す確率の方が高くなり、結果失敗となって気持ちも落ち込み易くなります。アバウトに設定する事で、「これも成功、次も成功、調子いいじゃん俺!」ってことになって、モチベーションも維持し易くなると思いますが、いかがでしょうか?

以上、ゴルフにおけるスポーツ心理学でした。

受け売りですので、細かい突っ込み等なしですよ〜〜。

それでは・・・・・。