ゴルフ用語辞典 ボール(Ball)
ゴルフボールに関するルールブックの記載は、皆さんあまり見られたことがないのではありませんか?勿論ルールブックに記載されているので、見られた方もいらっしゃるでしょう。全文を記載するとかなりの量になりますので、要点だけを記載してみます。
規則 5-1 通則
プレーヤーが使う球は、付属規則Ⅲに詳しく記されている諸要件に適合するものでなければならない。
付属規則Ⅲ 球
1 通則:球は伝統と習慣に大幅に反する形状と構造であってはならない。球の材質と構造は規則の目的と意図に反するものであってはならない。
2 重さ:球の重さは、1.620オンス(45.93グラム)以下でなければならない。
3 大きさ:球の直径は1.680インチ(42.6ミリメートル)以上でなければならない。
4 球体としての対称性:球は球対称な球の特性とは異なる特性を持たせるようにデザインされたり、製造されたり、意図的に手を加えられたものであってはならない。
5 初速:球の初速は、球の初速標準に説明されている条件下で規定された上限(R&Aテスト内規)を超えてはならない。※最大速度:秒速76.2m(250フィート)
6 標準総合距離:球のキャリーとロールを合わせた飛距離は、「標準総合距離(R&Aテスト内規)」で定められた条件の下でR&Aによって承認された機器でテストされた時にその規定された距離を超えてはならない。※256メートル(280ヤード)
現在はボールのサイズは統一されていますが以前はスモールサイズとラージサイズの2種類がありました。スモールサイズはイギリスのR&Aが認め、世界へ広がったイングリッシュサイズで、ラージサイズはアメリカのUSGAが採用し、アメリカ国内での競技において使用が義務付けられた為にアメリカンサイズとも呼ばれていました。
結構長い間両サイズは併存していましたが、1989年にゴルフ技術の発展を考慮してラージサイズを選択(スモールサイズは使用禁止)することとなりました。特に飛距離についてはクラブヘッドやシャフトの性能アップ、ボール自体の性能アップにより、より飛びやすくなってきていたこと、また空気抵抗や重量においても小さくて重い方が飛びやすかったことから、より技術を必要とするラージサイズを選択したのでした。
最近は「飛んで止まる」といったキャッチコピーで相反する性能を併せ持った(若干の疑問はあるが・・・・)ボールも出てきており、各ボールメーカーの技術力の進歩に驚かされますよね。我々アマチュアにとっては、これらを使いこなす技術がないのであまり関係ないとは思いますが、選ぶとなると、やはり「飛んで止まる」を選んでしまいそうですよね(笑)
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