ゴルフ用語辞典 マリガン(mulligan)

マリガン(Mulligan)

欧米、特に英語圏であるアメリカとイギリスにおいては、プライベートなラウンドに限り、「打ち直し」を認める慣例があるそうです。これを「マリガン(mulligan)」といいます。

もちろん、いつでも何回でも打ち直していいというわけではなく、ハーフごとに1回、最初のホールのティショットにのみ適用されるのが普通だそうです。また、いうまでもなく、適用には同伴競技者全員の同意(やんわりとしたものだが)が必要となっているそうです。

ちなみに、アメリカのチャリティトーナメントでは、マリガンを「売って」、チャリティの協賛金とすることも行われているとのこと。つまり、参加するプレーヤーがマリガンを5つ「買った」とすると、その代金はチャリティとなり、プレーヤーはラウンド中に5回打ち直しする機会が与えられるというわけです。

 

その由来はというと・・・・。

アメリカのある街に、いつも一緒にプレーするゴルフ仲間がいました。その内のひとりの男が開業医をしていて、いつもスタート時間ギリギリに息せききって走って来ていたそうです。

準備万端のほかの仲間たちはナイスショットなのですが、一人遅れてきた彼だけが、ミスショットのスタートをしていたそうです。そこで彼に朝一番のティショットだけ、1回余計に打てるというプライベート・ルールをつくった訳ですね。

その開業医の名前がマリガン氏だったことから、名付けられた言葉のようです。また、アイゼンハワー米元大統領も同じようなプライベート・ルールをつくったことから、アイゼンハワー・ルールとも言われているとのことです。

最近では、マリガンは米国だけでなく日本にも広まってきているようです。米国のコースの中には、1番ホールのティグランドの横に「マリガン・ルール禁止」と書いてあることもあるから注意が必要ですよ。

さらに、朝一のスタートホールではなく、このマリガン・ルールを別のホールで使うゴルファーもいるようですが、これはマリガンとは関係ないことになりますので、乱用することの無いようにしましょうね。