ルールの問題 ちょっとした智恵?

コース上でボールが動いてしまった場合は?

先日のレッスンでコーチから、ルールについての問題が出されました。

その問題とは、「傾斜のあるラフに入っていたボールを打とうとしていたら、触っていないのにボールが動いてころころと転がり、フェアウエイまで転んで行きました。ルール上、この場合どのような処置をとれば良いでしょうか?」というものです。

さて以下の答えのうち正解はどれでしょうか?

① 触っていないから動いたボールをペナルティ無しで元の位置にドロップして打つ

② 触っていないのだからノンペナルティーでフェアウエイに転がった玉を打つ

③ ワンペナルティで、元の位置にドロップして打つ

これは、チョッと意地悪な問題です。前提条件が一つハッキリしていません・・・・・。ではその前提条件とはなにか? 賢明な方は気付いていらっしゃると思いますが・・。

そうです、アドレスを取ったか、取っていないか、上記問題でははっきり示していませんね。もし、アドレスを取った後であれば正解は③です。

アドレスを取っていなかったのならば、正解は②となります。

「アドレスを取る」ということは・・・

ここで重要なことは、アドレスを取ったと判断されるのは、どの時点であるか?ということです。ルール上では、クラブをボールにソール(クラブヘッドを地面・芝につけること)にした時にアドレスを取った事になります。

逆に言えば・・・・・。そうです、アドレスを取らないまま(ソールしないで)構えていれば、アドレスは取っていないのですから、何かの拍子でボールが動いたとしても、アドレス前ですからノンペナルティーで動いていった先のボールを打てるということになります。

上記問題の場合は、大変ラッキーってことになりますよね。そりゃラフの中と、フェアウエイの上では、天と地ほどの差があることになってしまいますから・・・。

プロゴルファーの中にはこのために、クラブヘッドを中に浮かしたまま(ソールしないまま)で構える人が多いそうですよ。

※バンカーでは別ですよ。ソールできませんからね。ですからバンカー内ではスタンスを決めた時ということになります。平たく言えば足をバンカーにグリグリッと埋め込んだ時点、足場を固めた時点となります。

ともあれ、皆さんルールは勉強しておきましょうね。 人ごとではありませんが・・。(笑)