ゴルフのトリビア ブービー賞について

日本独特のブービー賞

ゴルフのコンペで与えられる賞には色々なものがありますが、日本独特なものにブービー賞があります。

「えっ! ブービー賞って日本独特なものなの?」ってあなた、そうなんですよ。というか、他の国で言うところのブービー賞(booby prize)とは異なっているってことなんですが・・・・・。

辞書でブービー(booby)の意味を調べてみると、次のように記載されています。

英和辞書 booby 【名詞】【可算名詞】

1)ばか、まぬけ  2)グループの中のびり、最下位選手・チーム※主に英国で用いられる  3)英話の方言、 泣き虫,弱虫:主に子供が用いる。 4)《鳥》カツオ鳥(熱帯産) ※スペイン語のbobo(ばか・まぬけ)から派生した言葉のようですね。

言葉の由来

何故カツオ鳥がboobyなのか?ちょっと面白い由来がありますので、ご紹介しておきます。その昔スペインの無敵艦隊が大西洋で食料不足に見舞われた際、カツオ鳥を大量に捕獲しました。その時人慣れしていなかったのか、カツオ鳥は警戒心がなく、動きも鈍く、逃げようともせずに簡単に捕まえられたため、「ドジな鳥、間抜けな鳥」としてブービーと呼ばれるようになったとのことらしいです。日本で言う「アホウドリ」も同様の意味らしいですよ。

ゴルフ用語には鳥の名前に由来する言葉が多く、このブービーもそういった意味で使われたのでしょうかね。英国人のシャレみたいなものかもしれませんね。だとしたら、「座布団一枚!」あげたいくらいですけどね。

余計でしたでしょうか? 横道にそれちゃいました。元に戻します。

国語辞書 ブービー【booby】
本来は最下位《びり、の意》。日本では、ゴルフやボウリングなどで最下位から2番目の順位。「─賞」、「ー・トラップ」の場合は、馬鹿にしかける罠・まぬけが掛かる罠ということで、(ばか。まぬけ)の意味。

ということで、日本では最下位から2番目の人に与えられるブービー賞ですが、そもそも「ブービー(booby)」の本来の意味は「最下位」であり、当初は日本でも本来通りの意味で、皮肉とジョークを込めて贈られていた賞でした。ですから与えられる賞品も上位者の賞品と比べるとおまけ程度の質素な物だったのです。

では何故、最下位から2番目の順位の意味になってしまったのか?については、次回という事で・・・・・。