なぜアウトコースからスタートするのでしょう? その弐
設計者の描くストーリーを味わうにはアウトコースから
ゴルフ場の予約を何度かされた方はご存じだと思いますが、予約はアウトコースのほうから埋まっていきます。
別にどちらからでもよいような気がしますが、アウトスタートが人気があるのはなぜでしようか?
それはアウトからスタートした方が、設計者が考えたストーリーを味わうことができると考えられているからです。
例えば1番ホールはまだスタートしたばかりなのサービスホールとしてフェアウェイを広めに取り、OBを出しにくくしてあります。
体もまだ温まってない状態でも多少のミスはカバーできる設計が普通だと思われます。
更に体も回りきらないためスタート直後はスライスが出やすいため右回り(右へのやや緩いドッグレッグ)にしてあったりとか。
早目のパー3で正確なアイアンショットを要求し、慣れてきたところのパー5でフェアウェイウッドでの2オンを誘う等々。
設計者は1番から18番まで、一つのストーリーを意図しながらコースを設計しています。
もちろんその中には様々な仕掛けがしてあり、錯覚による距離の幻惑や美しい池の配置で無言の誘い(池ポチャ)などを楽しませてくれます。
そのような設計者の思惑や仕掛けを承知の上でゴルフをプレイすると、いつもとは違った楽しみが増えるのではないでしょうか?
例えば、個々のホールの設計者の意図は?とか、このホールの罠は何なのか?とか、錯覚の仕掛けはどこだとか?いろいろ楽しめますよ。
正解はそれぞれでしょうからお試しください。
皆様のゴルフライフが楽しいものでありますように!
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