風の影響について その弐

フォローの風とアゲンストの風の違いは?

アゲンストの場合、風によってボールの相対速度(風速+ボールの速度)が上がる分、ボールの得る揚力も比例して大きくなってしまいます。

無風時に比べより吹け上がりやすく(上昇角度が大きく)なってしまうからです。

加えて吹け上がった分落ちる際にもより風による影響(下降角度が大きくなり)を受けて飛距離が二重に落ち易くなってしまうからです。

アゲンストの際のアドバイスに「アゲンストの時にはボールを強く打ってはいけない」というのがあります。

強く打てばバックスピン量が増えてより吹け上がりやすくなることを戒めているわけです。

理に叶ったアドバイス」ということですね。

併せて、アゲンストの際の対応策としては、ティーを低くセットしてスウィートスポットの下部でインパクトを迎える様に打つことです。

こうすることで打出し角度を低く、上昇角度を低く抑え(吹け上がりを防ぎ)ることです。

ボールの飛行軌道最高点付近の風による影響を最小限にとどめられます。

加えて下降角度を小さくできることで飛距離のロスを最小限にすることができます。

追い風・横風の検証については、長くなりましたので次回以降といたします。