誤解されやすい基本 27 〇〇しないように!
正しい対処法を見つける
スイングのアドバイスやレッスン書ではよく「〇〇しないように!」といった指導がありますよね。もちろん間違っているわけではないのですが、その時点で表れている症状に対して否定語を使って修正しようとするために「〇〇しないように!」となってしまうわけです。要はその時のスイングに出ているよくない症状を直そうと対処療法を告げているに過ぎません。
「〇〇しないように!」といったアドバイスのほとんどは、根本的なスイングの改善にならないということですね。ちょっと極端な例えになりますが、例えば骨折をしている人に骨折の治療をしないで「痛み止め」だけを与えているようなものですね。「痛み止め」で瞬間的には表面的な痛みは取れるかもしれませんが、根本原因である骨折そのものを治療・治癒させないと直ぐに痛みはぶり返すでしょうし、いつまでも取れません。骨も折れた部分をきちんとくっつけないと、曲がったままで変形してしまいかねませんよね。
スイングも同じで、必ず悪くしている「原因」があるわけですのでこの原因を追究し正しい対処法を見つけ出して「〇〇する!」といった肯定的な言葉に置き換えることで、根本的な改善をしていく必要があるわけですね。
本番のコース上でも同様です。
本番のコース上でも、「OBを打たないように!」「3パットしないように!」と否定的な考え方をする人が多くいますが、もうそれだけでこの否定的なイメージが頭に残り、そちらのほうに意識が行ってしまいがちです。よく言いますでしょう「池に入れないようにと思っていたら、池に入れちゃった」ってこと。このように起こる結果を否定的な言葉で表現してしまうとそのような結果を招いてしまいやすいのです。
ですから、この様な時には右側がOBであれば、「OBを打たないように!」と思うのではなく、「左へ打つ!」あるいは、「3パットしないように!」と思うのではなく、「2パットで入れるんだ!」と肯定的に考えることが肝要です。これは心理学的にも同様のことが言われています(※スポーツ心理学・メンタルコントロールの項参照)ので、ぜひ実践してみてください。
スイングの悪い原因は、上級者やレッスンプロに見てもらってアドバイスをもらいましょう。但し、理屈(理論)をしっかり理解した上で根本原因を修正するようにしてください。対処療法「〇〇しないように!」はダメですよ。
関連記事
この記事を読んだ方へおすすめの記事はこちら