ゴルフ用語辞典 テキサスウェッジ(Texas wedge)

ゴルフ用語辞典 テキサスウェッジ(Texas wedge)

30歳代より下のゴルファーの方々には、馴染みのない言葉かもしれませんが、グリーン周りからパターを使ってアプローチすることを「テキサスウェッジ(Texas wedge)」と呼びます。この呼び方を世に広めたのは、かのベン・ホーガンだといわれています。

ホーガンの時代、風の強いことで知られるアメリカ・テキサス州のゴルフ場は、荒地に造成したため、芝つきが悪く、風も強い訳です。そのため、フェアウェイが乾燥してとても硬いことで有名だったそうです。ですから、そうしたゴルフ場でグリーンを狙う場合、ボールをウェッジなどで上げるよりは、転がす方が危険が少なく、手前にキャリーさせて転がし上げるのが最良の方法ということになり、もしショートした場合はパターを使うのが最もやさしかったと思われます。地面が硬く、フェアウェイ、カラーともに芝が短かったので、グリーンと転がりが変わらなかったということもその理由ですが、結果的にカップに寄る確率が高くなったと思われますね。
現在では、テキサスも給水事情がよくなって、素晴らしいコンディションのゴルフ場も大変多くなってきたようですが、そんな中で言葉だけが現在も残っているというわけですね。

ちなみに、 野球のポテンヒットの際にも「テキサスヒット」といって「テキサス」が使われますがなぜテキサス?なんでしょうか。ちょっと調べてみましたら、「テキサスヒット」は和製英語みたいで、英語では「Texas leaguer」などと言うそうです。正確には「テキサスリーガーズヒット」といいます。昔、アメリカのテキサスリーグという野球リーグがあり、その打者がこのようなヒットをよく打ったため、とする説と、テキサス出身の選手が、よくこのようなヒットを打ったため、とする説があるようですね。