ゴルフ用語辞典 ブラインドホール(blind hole)

ブラインドホール(blind hole)

ブラインド(blind)を辞書で調べてみますと・・・・・。

1:見えなくすること、または見通しの利かないこと

2:窓などに取り付けて、日よけや目隠しとする覆い

といった説明が出てきます。それではゴルフではどういった意味になるのでしょうか?

 

コースに出ますとティグラウンドに立った時に、これから打っていく先が見通せないホールに出会うことがありますよね。この様に先が見えないホールのことを、「ブラインドホール(blind hole)」と呼びます。「blind」は上記に記載しましたように見えなくすることや見通しの利かないこと。あるいは日よけや目隠しといった意味になるので、見通しの利かないホール。あるいは、目隠しされたホールということですね。
ブラインドホールになってしまう原因としては、コースの設計がドッグレッグホールで曲がり角の内側が山になっているとか、フェアウェイの途中から急激な打ち下ろしになっているとか、はたまた、成長した木が視界をさえぎっているといったことなどが挙げられます。

特に山岳地帯が多い日本の地形においては、ブラインドホールができてしまうのは、ある意味、避けられないことだと思われます。ブラインドホールは「アンフェア」だと考える人もいるようですが、ショットを正しいルートの正確な飛距離で打っていけば、落下地点が見えようが見えまいが関係ありません(いうのは簡単ですが、実行となるとそう簡単ではないですよね)。しかしながらゴルフとは本来、そういうスポーツではないでしょうかね。

ゴルフ発祥の地とされる、イギリスのリンクスコースといえばその多くのコースが、一面草原のようなところにコースを設けてあるため、初めてプレーする人にとっては、どこに打っていけばいいかわからないホールだらけではないでしょうかね。これを「あるがまま」の自然ととらえるか、「不公平(アンフェア)」ととらえるかは、プレーをするゴルファーの気持ちの持ち方次第だと思うのですが・・・・・。どうせなら、この見えないコースを楽しむ方向にとらえた方がいいに決まってますよね。

ちなみに、ブラインドホールは、前組への打ち込みの危険があるため、コースではいろいろな方法で、セカンド地点がクリアになったことを後続の組に知らせる工夫を設けてある場合がほとんどです。例えば、前組がセカンド地点を通過したら鐘を鳴らして知らせるとか、カートが安全な地点まで移動すると、ティグラウンドにある信号機が青に変わるといった設備がそうです。これらのシグナルを無視して、ティショットを行うことは大変危険なので、絶対にやめましょうね。

自分が打ちこまれたらどんな気分になるか? 言わなくても判りますよね。気分良く、またほかの人も楽しくゴルフができるように各自が気を付ければ、みんな楽しいゴルフができることになります。