レフティ(lefty、左利き)

ゴルフは他の球技に比べて、「レフティ(lefty、左利きの意)」、つまり左打ちのプレーヤーが非常に少ないと思いませんか?。これはなぜなのでしょう?、おそらくは、ゴルフの道具である、ゴルフクラブの問題だと思われます。

野球のパットや、テニスのラケットなどは、右利き、左利き関係なく使えますが、ゴルフクラブはフェースが片面にしかないので、右利き用のクラブを左打ちで使うことはできませんよね。しかも、メーカーのカタログを見ても、左打ち用のクラブというのは、ラインナップが少ないのが現状のようです。

おまけに、左利き用は売り手の方も足元を見ている(これは私の勝手な想像ですよ、定かではありませんので、メーカーの人には、「ごめんなさい」です)のか、右利き用に比べるとお値段の方もあまり安くならないみたいですよね。結果、普段の生活は左利きの人も、右用のクラブでゴルフを始める確率が高くなって左利きのままプレーをする人が少ないということらしいです。

有名な話だと思いますが、1987年に米LPGAツアーの賞金女王となった岡本 綾子 プロは、本来左利きなのですが、研修生としてゴルフを始めた当初、右利きのクラブしか手に入らなかったため、右打ちでプレーするようになったそうです。反対に、現役最強レフティ、フィル・ミケルソン プロの場合は、本来右利きなのですが、手本となった父親と向かい合う形で子供の頃にスウィングを練習した結果、左打ちになったとのことらしいです。

ちなみに、1年に4つあるメジャーの初戦、マスターズトーナメントは、長い間右打ちに有利なトーナメントといわれ(左ドッグレッグが多く、ほとんどのホールでフェアウェイが右から左に傾斜しているため)、長く「レフティは優勝できない」というジンクスがあったのだそうです。ところが、このジンクスを打ち破ってマスターズ最初のレフティチャンピオンとなったのが、2003年の勝者マイク・ウィアー プロ (カナダ)でした。