ゴルフの科学的考察 5 ボールについて その弐

前回からの続きとなります。

飛ぶボールと止まるボールの違いについてですが、大きく分けてボールの表面を覆うカバーの材質と、ボール内部の核(コア)と呼ばれている部分の材質の違いによるようです。※最新の物はこの他にミッド層と呼ばれるコアと外殻(カバー部分)の間にもう一つの層を入れて様々な性能を引き出すようなもの「3種構造でスリーピース(※4種構造の4ピースもあります)と呼ばれます」があるようです。

基本的には飛ぶボールの場合、外殻(ボールの表面)の材質はアイオノマー(サリーンとも言われます)素材が多く、止まるボールの場合は、ウレタンが使われています。

アイオノマーはウレタンよりも反発性能が高く、良く飛びます。また、ウレタンはアイオノマーよりも柔らかい為よりスピンがかかり易く、打感も柔らかいのが特徴です。プロ仕様のものや上級者仕様の物の中には内部のコアを変えることで、ディスタンス系(飛び重視)のものと、スピン系(スピン重視)の物に分けているいるようです。

どちらにしてもプロや上級者がウレタン系の物を選択している理由としては、飛距離を多少犠牲にしてもアプローチやグリーンを狙う場合に、ボールを止めたいからであり、打感が柔らかい分アプローチの微妙なタッチが得られやすいということからでしょう。「飛距離だけではスコアーメイクに繋がらない」と言うことがよく判っているプロであれば当然といったことでしょうかね。

もう一つ我々アマチュアにとっては、スピン量が多くなるということはドライバーの飛距離が落ち易く、尚且つ曲がりやすいということになりますので、どちらかと言えばディスタンス系の低スピンのボールを選んだ方が楽ではないかと言うことです。値段の高い高級ボール(ウレタン系のボールに多いですよね)を選ぶよりは、安いボールの方がおすすめであるということになります。

安い訳ですから、たまに無くなってもあまり気にならないでしょうし、飛ばせると言うことになりますよね。それにアイオノマーの外殻は傷付きにくいというメリット(?)もありますしね。(笑)見栄張って高いボールを使う必要はないのでは無いかと言うことですね。(ドキッ・・・・・・・ははは、独り言ですよ)

更に詳細にボールの事(ディンプルの形状や、コアの素材の違い打感に与える影響)はあるのですが、今回は飛ぶボールと止まるボールの違いに焦点を絞ってお伝えしました。