ゴルフルールクイズ 目的外のグリーン

さて、皆さんは「目的外のグリーン」と聞いた場合、どのような想像をしますか?

ちょっと意地悪な質問でしたでしょうか?一昨年(2011年)のルール改正で扱いが変わってしまった部分なので、誤解されている方も多いのではないかと思います。

「目的外のグリーン」とは、「現在プレーしているホールのカップのあるグリーン以外のグリーンのこと」となります。2グリーンのゴルフ場のサブグリーンは、2011年まではローカルルールで定めない限り、スルーザグリーンの扱いでしたが、2012年からはルール改正により「目的外のグリーン」として扱われるようになりました。

そこで、問題です。パー4のセカンドショットを打った貴方、一瞬「ナイスオン!」と思えたのですが、残念ながら乗ったのはサブグリーンの方でした。この場合の処置として当然ですが、グリーンを避けてドロップしなければなりません。この時同伴競技者へ何も言わずに、ドロップするために拾い上げたボールを拭いてしまいました。さてこの行為について以下のどれが正しい処置になるでしょうか?

① 異常な状態のグランドからの救済と同様にボールを拭いても構わないので無罰

② 目的外のグリーンを避けるためとはいえ、ボールを拭いてしまったので1打罰

③ 同伴競技者への了解を得ていないことで1打罰、更にボールを拭いたので1打罰、計2打罰

 

 

 

答えは、①が正解です。

目的外のグリーンを避ける救済は、どちらかと言えばプレーヤーのミスが招いた結果である可能性が高いからボールは拭けないのではないかと思えてしまうのですが、カジュアルウオーターなどの異常なグラウンド状態からの救済同様にボールは拭くことができるんですね!。そして同伴競技者への了解も不要です。

規則 25-3 b 救済

プレーヤーの球が目的外のパッティンググリーン上にある場合、プレーヤーは球をあるがままの状態でプレーしてはならない。プレーヤーは罰なしに次の救済を受けなければならない。 プレーヤーは球を拾い上げて(a)救済のニヤレスポイントよりもホールに近づかない所にその球をドロップしなければならない。

救済のニヤレスポイントはハザード内やパッティンググリーン上であってはならない。救済のニヤレスポイントから1クラブレングスの範囲内に球をドロップする際、球は目的外のパッティンググリーンによる障害が避けられ、しかもハザード内でもパッティンググリーン上でもない所のコース上に直接落ちなければならない。

規則25-3により拾い上げた場合、球は拭くことができる

何か意外ですよね?そう思いませんか。