ゴルフルール問題 バンカー編
久しぶりにゴルフのルール問題です。
初心者の職場の若手を連れてコースへ出た貴方、途中で次のような状況に出会ってしまいました。フェアーウェイバンカーにボールを打ち込んでしまった若手のA君、ルールについてはまだほとんど知らない彼は、バンカー内で3回素振りをしたのですが、その際にクラブヘッドが2回バンカー内の砂に触れてしまいました。この場合、A君には何打の罰が付くのでしょうか?
(1)2罰打
(2)4罰打
(3)6罰打
正解は、(1)の2罰打 となります。
自分の球がバンカー内にあるのに、クラブでそのバンカー内の地面に触れた行為に対してA君には2打の罰が課せられます(規則13-4参照)。バンカー内での素振り(回数を含め)については特に問題はないのですが、砂に触れてしまうと罰が付けられてしまいます。
ここで問題となるのが、A君が2回砂に触れてしまったことですが、罰がその回数分 課されるかどうか?です。 その答えは、
ゴルフ規則裁定集1-4/12 プレーヤーが2回以上規則違反をした場合、
同規則3.関連する行為が一つの規則に2回以上違反する結果となる- 一つの罰が適用となる。
例1:ストロークプレーで競技者はハザード内で数回練習スイングをしてその都度地面に触れた。練習スイングは一つの規則の違反となる行為に関連する。裁定は規則13-4bに基づく1つの2打の罰となる(裁定13-4/3参照。ただし原則6の例3も参照のこと)。
とまさに今回と同様のケースが例題として紹介されています。つまり、A君が1回目にクラブを地面につけた時点で2罰打となり、2回目にクラブが地面に触れたのは一連の行為と見なされ、罰は重課されないというわけですね。
ただし、2打罰を受けた後、バンカーショットに失敗し、球がまだバンカー内にあるにもかかわらず、再度練習スイングでバンカー内の地面に触れたら? その場合は、この原則が適用されず、新たに2打の罰が加わるのでご注意を・・・・・・・・・。
ちなみに、ゴルフ規則裁定集1-4/12
規則1 と 2 は次のように記載されています。
1 .1回の行為が1つの規則に2回以上違反する結果となる。 - 1つの罰が適用される。
2 .1回の行為が2つの規則に違反する結果となる。 - 1つの罰が適用される
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