ゴルフ用語辞典 ロストワックス(Lost Wax)製法
「ロストワックス製法」とは?、辞書で調べてみますと、・・・・・・金型で製作した部品形状にワックス(蝋)を圧入して部品形状にワックス(蝋を作り、耐火材(セラミックス等)でコーティングした後、加熱してワックスを除去(脱蝋)。これを鋳型として、溶解した金属を流し鋳造する製法が、ロストワックス製法です。複雑形状や三次元形状等の製品づくりに、コストパフォーマンスを発揮します。
日本語で記載すると、「脱蝋鋳造製法」とでも言いましょうか。英語の意味そのままのような気もしますけれど・・・・、蝋がなくなる ⇒ 蝋から逃げ出す といった感じでしょうかね。多くの鋳造クラブがこの製法で作られています。ステンレスだけでなく、チタンもこの製法で作られているそうです。
正式にはインベストメント・キャスティング(包囲鋳造)と言います。精密で量産が利くため、最近の主流となっています。
インベスト(Invest)とは一般的には「投資する」と訳されることが多いと思いますが今回の場合は、軍事用語で「包囲する」という意味の方になります。ワックス(蝋)の金型ヘッドをセラミックスで包み(Invest)、キャストとは熱で脱蝋させた内部に金属を「注入する」という意味になります。
インベストの語源は、「vest = ベスト(上着)を着せる」で、そこから授与する(投資する)と「包む(包囲する)」という二つの意味が生じたもののようですね。
ここで鍛造と鋳造の違いについて、ちょっとだけ触れておきますね。あくまでも簡単にですが記載してみます。
「鋳造」はヘッドの金属材料を一度溶解(金属を溶かす)した後、ヘッド形状の原型の金型に流して冷却、凝固させて成形します。対して、「鍛造」は金属を溶解せず、金型等で圧力を加え、材料を塑性流動させることで成形します。
鋳造は鍛造に比べ、低コストで大量生産に向いた製法です。また、形状の自由度は鍛造よりも高いといえます。
ただし、製法上の理由で内部に小さな空洞(鋳巣)ができるなど、鋳造品は材料強度の点で、一般的に鍛造品に劣るとされています。
関連記事
この記事を読んだ方へおすすめの記事はこちら