「ガッタパーチャ(gutta percha)」
「ガッタパーチャ(gutta percha)」辞書で調べてみますと、
名詞:植物グッタペルカ、ガッタパーチャ、マライ地方(マレーシア)産のアカテツの木。これらから作られたゴム様樹脂のこと、樹液の状態では白い(白〜赤褐色)が、固まると赤くなり赤ゴムともいう。
その他、マレー産のグッタペルカの木の樹液を乾燥したもの。主成分はゴムと同じくイソプレンの高重合体。常温では硬いが、50℃以上の加熱により成形しやすくなる。耐酸容器・電気絶縁体・歯科用充填剤などに用いられた。ガッタバーチャ。ガタパーチャとはマレー語で「ゴムの木」の意味。といった記述がありました。
ゴルフ用語としては
「ガッタパーチャ(gutta percha)」は、天然ゴムの一種ですが、1848年に、この木の樹液を固めて作られたゴルフボールが誕生しました。発明したのは、牧師のロジャー・パターソンという人物です。このボールは、そのまま「ガッタパーチャ」、あるいは「ガッティ(guttie)」と呼ばれました。 19世紀から20世紀の初めにかけて使われていたそうです。
それまで使われていた「フェザリーボール」(※別の機会に用語解説します)は、耐久性に欠け、反発力が低く飛ばなかったのに対して、「ガッティ」は強く打つ事ができ飛距離が伸びる上に、フェザリーボールより安価だったために、瞬く間に普及したそうです。 ちなみに、原料がゴムの一種とはいっても常温ではとっても硬く、打感は石のように硬かったそうです。最高飛距離は当時のトッププロが打って、およそ220ヤードほどだったといいます。
兵庫県神戸市のSRIスポーツ(株)には、1903年に国内で最初に開場した神戸ゴルフ倶楽部オープン時の始球式に使われたボール(英国のシルバータウン社が作った)の複製品(1983年製作:レプリカ・写真、非公開)※があるとの事です。
※神戸ゴルフ倶楽部80周年記念式用に、住友ゴム(株)が完全複製したものとのことで、ガッタパーチャ(Gutta Percha)という硬質ゴムを固めて作ったガッタパーチャボールで、通称ガッティボール(Gutty Ball)と呼ばれているものだそうです。
関連記事
この記事を読んだ方へおすすめの記事はこちら