2017年LPGAツアー第7戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日。熊本県菊池郡菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,452ヤード、パー72)（天候：晴れ　気温：26.6℃　風速：2.5m/s）

熊本のファンの誰一人も（一人くらいはいたかも・・・）上田　桃子　プロの優勝を疑わなかった18番最終ホール、僅か1ｍ弱のパーパット、真っ直ぐ打てばOK！優勝！！だったのですが・・・、「しっかりと打てなかった」と痛恨のボギーとしてまさかのプレーオフへ。そのプレーオフの1H目の第2打池超えの2オン狙いの打球、あと10cm飛んでいればグリーンオンのはずが、手前の傾斜に弾んで池へ・・・・。この時点では「まだまだわからない」と気を取り直して池の手前からの4打目、ピン奥5ｍ煮付けたものの、下りの難しいラインのパーパットを沈められずボギー、対する西山　ゆかり　プロは池の手前へレイアップ、2パットのパーで勝負あり、通算4アンダーで西山　ゆかり　プロの逆転優勝、通算2勝目となりました。

西山　ゆかり　プロの最終日は3パットが4回。17番まで上田　桃子　プロが首位を一度も譲らずに優勝一直線との様子、「2打差があったし、最終ホールではひとつでも上の順位を目指そう。それだけです。上田さんが優勝の展開でしたから」。事実、ピン奥5メートルのバーディーパットを決めた際も、プレッシャーはほとんどなかったそうです。ところが、まさかの展開で1メートルのパーパットを上田　桃子　プロが外してしまい、4アンダーで並んだ瞬間、「無になった」とのこと、さらにまさかが続き、優位な位置にティーショットを運んだ上田　桃子　プロの第2打が池へ入れるミスショット・・・、ここで一気に運気が西山　ゆかり　プロへ。

地元熊本のファンとしては、いかにも悔しい展開となってしまいました。

終了後のインタビューで、上田　桃子　プロは、クラブハウスへ引き上げてきてもしばらくは声も出ない様子でした。「気持ちの整理が・・・」しばしの沈黙の後ようやく開いた口から「しっかりヒットできなかった」と18番のパーパットについて語り、それでも闘争心は落ちなかった「もう一度、頑張ろう。たくさんのギャラリーから声をかけていただいたし、プレーオフは先手必勝。相手の(西山のティーショットが)目土をしたところへ行っていたので、第2打は4Uで2オンを狙った。そうしたら、(池に)つかまってしまった。今日は、左へボールが行くミスが多く、力感がうまくできなかったショットでした」

大会1日目から首位を1度も譲らない、完全優勝で地元に恩返しをといったシナリオがほぼ出来上がっていたはずでした。「地元の声援がうれしい。それをしっかりと力に変えられなかった。優勝して、皆さん、頑張りましょう、と伝えられなかったのが…。熊本県民として情けない。素直な気持ちで、勝ちたかった」と唇かみ、悔しさを押し殺し「終わったことをいろいろいっても仕方がありません。悔しさをエネルギーに変えて」と話し、「熊本の人は、あたたかく、熱かった」と感謝の気持ちを表しました。

その他の成績は、3位タイ（-3）に成田　美寿々　プロ・シン　ジエ　プロが続きました。

我らが熊本県出身プロの成績は以下のとおりです。

最上位はもちろん上田　桃子　プロ、次いで6位タイ（E）の一ノ瀬　優希　プロ、調子も戻ってきているようでこの後が期待できますね。次いで30位タイ（+5）にまとまって不動　裕理　プロ・笠　りつ子　プロ・豊永　志帆　プロ・東　葵　プロの4名、笠　りつ子　プロは初日の79が痛かったですね。豊永　志帆　プロは2日目が終わった時点では良いところにいたのですが、最終日に伸ばせませんでした。東　葵　プロは地元でのレギュラーツアーデビュー、プロ3年目26歳今後に期待です。それから、43位タイ（+7）井芹　美保子　プロ・小竹　莉乃　プロの2名、51位タイ（+9）の青山　加織　プロ、といったところでした。

残念ながら予選落ちだったのが、大山　志保　プロ、西　美貴子　プロ、有村　智恵　プロの3名でした。

今回は地元開催ということもあり、総勢12名の出場で、2日めを終えてトップに上田　桃子　プロがいて最終日に9名が残るというかなり期待が持てる大会でしたが、残念ながら優勝をあと一歩のところで逃してしまいましたね。もちろん一番悔しいのは上田　桃子　プロ本人でしょう。熊本県勢としては地元の大会をかなり盛り上げて、頑張ったと思います。

まだまだシーズンは始まったばかりですし、今後の熊本県出身プロの活躍を期待しましょう。

皆さんお疲れ様でした。

みんな～がんばれ～～！！　応援してますよ！