ゴルフのトリビア メタルスパイクの禁止!?とスパイクレスの禁止!? 一体どっち?? その参

前回からの続きです。ゴルフシューズの基本について前回記載しました。今回は今は推奨されているスパイクレスシューズ(ゴム底でスパイクがないもの)が何故禁止されるようになっていたのか?について記載してみますね。

次のような理由が考えられます。

その壱:スイング動作において、昔は足が動かない方が良いということでピンによって足を固定するスパイクの方が有利であるとの判断があった。

その弐:日本ゴルフ協会が、グリーンの表面を傷める(スパイクのピンよりも接地面積が広くなるスパイクレスの方が芝に与える影響が大きい!?)という理由で一定の競技について使用を禁止した時期があった。

その参:来場の際履いてきた靴のままでプレーする人が多く、雑菌や雑草の種などのゴルフ場内への持込を嫌ったため

 

しかしながら現在は、その壱については、スパイクレス程度の短いピンである程度固定出来れば(逆に固定され過ぎない方が)、スイングに於ける体の可動もスムーズになるとされているようです。その弐・その参についても、最近の芝の品質改良と管理技術の向上によりこの点は解消されてきており、それよりスパイクの引掻き傷のほうがダメージが大きいからという判断がなされたようですね。

スパイクシューズとスパイクレスシューズとを比較した時に一般的に言われている事としては、①スパイクシューズの方がグリップ力が高い、②スパイク交換が可能な事から)スパイクシューズの方が長持ちする、③スパイクレスシューズの方が軽量、という3点です。ロック形式を合わせる必要がありますが、スパイクピンを選択できる事もソフトスパイクシューズのメリットと言えるでしょう。

ただ、最近では軽量スパイクシューズや高グリップソールパターンのスパイクレスシューズも発売されてきており、比較するモデルによっては あながちこの通りとは言い切れません。

 

という事で、スパイクレスシューズが禁止された理由と云うのは、当時としては致し方のない事としても、決定的な根拠としては少し説得力に欠ける理由だったという事になりますね。しかしながら日本ゴルフ協会が一時的にせよ、一定の競技での使用禁止をしたという事実は大きいですよね。周りに与えた影響は計り知れないものがあったと思われます。

今となっては、技術の進歩によりスパイクレスシューズの方がゴルフ場にとっても、ゴルファーにとっても良いという事のようですね。