ゴルフ用語集 追加 アルバトロス(Albatross)2

ゴルフ用語集としてのカテゴリーで多くの言葉を記載してきましたが、前回はあまりにも一般的なもの(知らない人はいないと思われるもの)と勝手に私が判断して未収・未記載となっているものについて、改めて追加記載をすべきと思いましたので、今後不定期ですが、加えて行きたいと思います。

今回は「アルバトロス」、前回の記載は以下(http://localhost:50650/wp/words/4671.html)にありますので、併せて確認して頂ければ幸いです。

語源についてややおおざっぱだったと思われますので、もう少し詳しい所を記載してみますね。

アルバトロス(Albatross)⇒主に南太平洋に生息するアホウドリ科の鳥の総称で日本語では『信天翁 しんてんおう大漢和辞典によると、「性 は鈍く、魚を捕えることができないので、口を開いて魚鷹(みさご)が落とした魚を拾い食うか ら信天(てんにまかせる)と名づけたとあります」と名付けられている大型で腹側の白い海鳥です。

語源としてはポルトガル語のアルカトラズ⇒鵜の総称で、Allcat-raz の頭の部分のc→g→b と変化して黒い鵜から白い海鳥へ意味が変わったものらしいです。更にこれがゴルフ用語となったのは、その大きさもさることながら、「並外れた飛翔力を持ち、遠洋の船旅を象徴する鳥」だからなのですね。

きっかけは、大正15年(1926)5月、米国フロリダ州のウインストンGCでジョン・マクマレーというプレーヤーが、505ヤード(Per5)の2打目にスプーンを強打したところ、折からの強風に乗って前行組がパッテイングに熱中しているグリーンのド真ん中に落下、みんなが驚いた次の瞬間、ボールはワンバウンドして見事にカップインしたのです。この快挙を2日後の5月16日付のマイアミ・ヘラルド紙が以下の記事として掲載したそうです。

『ヨットの国際的選手として知られるジョン・マクマレー氏は、ロングホールの第2打目をカップインさせた。これは1打目、2打目ともに相当な距離が要求される上、奇跡的な幸運の助けも必要である。この珍事に対してクラブの古老が、「手本はコース近くの崖に生息するアホウドリ(アルバトロス)だと思うね。連中はエサを求めて日に1000キロも飛ぶが、疲れも見せずに元の巣にぴたりと帰り着く。その男アホウドリ(アルバトロス)並みの飛距離の持ち主だ

という事で以後3アンダーでカップインすることを「アルバトロス」と呼ぶようになったということです。

英国のスコットランドは古くはAlba(オールバ=白い台地)と呼ばれ、アルバニア王国が建設された所ででもあります。古い歴史とスコットランドの誇りを込めて、イギリスではこの「アルバトロス」という言い方が好まれる大きな理由となっているようです。ちなみに米国では「ダブルイーグル」といった呼び方の方がより多く使われるそうですが、国章がイーグル「白頭鷲」だから・・・・・でしょうかね。いや、多分・・・・、絶対そうでしょうね。

以上「アルバトロス」についての追記でした。