ゴルフ ルールクイズ スルーザグリーン編 カートに当たったボール

久しぶりにルールの問題です。

まま、あることだと思いますが、自分の打った球が人の乗ってない自分達のための共用カートに当たり、そのはずみでボールはOBゾーンへ行ってしまいました。この場合の処置の仕方として正しいのは次の内どれでしょうか?そうそうあることではないとは思います(イヤイヤ結構多いようですよ)が・・・・・・、ついつい急いでカートを前に止めちゃうことありますよね。

① あるがままにプレーするのが原則であるし、カートに当てた分の1打罰と併せ、OBの一打を足して2打罰で元の位置から打ち直した。

② カートに当たった分は、局外者として罰なし、ただしOBの分は1打罰として、で元の位置から打ち直した。

③ カートに当ててしまったので2打罰、併せてOB分の1打罰を足して計3打罰で元の位置から打ち直した。

 

 

 

 

さてそれでは回答です。正解は①となります。

共用カートはローカルルールで「局外者」としていない限り、プレーヤーの携帯品として扱われます。ですので、自分の打った球が自分のクラブや携帯品に当たった場合、規則19-2が適用され、1打罰で球はあるがままの状態でプレーしなければならないことになります。

共用カートに他のプレーヤーが乗っていた(動いていない)場合も基本的には同じですが、もし、カートが他のプレーヤーによって動かされていた場合(動いていた場合)は、その間だけ動かしているプレーヤーの携帯品扱いとなるので、そのカートに球が当たった場合は、規則19-1が適用されることになり、罰無しで球はあるがままの状態でプレーすることになります。

上記により、今回の場合は一打罰であるがままのプレーとなり、OB分の1打罰を足して2打罰で元の位置から打ち直しになります。

 

ルールブックを見てみますと・・・

19-1 局外者により

プレーヤーの動いている球が局外者により偶然に方向を帰られたりとめられた場合は「ラブオブザグリーン」であって、誰にも罰は無く、その球はあるがままの状態でプレーされなければならない。(後半に例外規定が記載されています。今回のケースには当たらないので省略します。)

19-2 プレーヤーやパートナー、またはそのキャディーや携帯品により

プレーヤーの球が自分自身かパートナー、またはそのどちらかのキャディーや携帯品により方向を変えられたり、止められた場合、プレーヤーは1打の罰を受ける。その球はあるがままの状態でプレーされなければならない。ただし、その球がプレーヤーかパートナー、またはそれらのキャディーのいずれかの衣服や携帯品の中か上に止まったときは、その球は、その時にその物があった場所の真下の地点でホールに近づかない、できるだけ近い所に、スルーザグリーンやハザード内ではドロップ、パッティンググリーン上ではプレースされなければならない。

なお、ゴルフの罰はその多くが2打罰の場合が多いのですが、1打罰の場合も有るので、正しい処理をするために、プレーの際はルールブック(コンパクトなものでOK)をいつでも取り出せるようにしておきたいものですね。