ゴルフ用語辞典 グランドスラム(Grand Slam)

グランドスラム(Grand Slam)

「グランドスラム」近頃ではゴルフに限らず、様々なシーンで耳にする言葉だと思われますが、いかがでしょう?辞書で調べてみますと以下のような解説が記載されています。

グランドスラム【grand slam

①:テニス、ゴルフなどで、世界4大大会を同一年に制覇すること。テニスは全英、全米、全仏、全豪オープン、ゴルフは全英オープン全米オープンマスターズ、全米プロのことをいいます。◇ゴルフでは、現在は同一年でなくともよいとされています。

②野球で、満塁ホームラン。 その他自転車競技や、柔道、マラソン、競輪、競艇等多くのスポーツで4つ(それ以上)の大きな大会を制覇することで、グランドスラムと呼ばれていますね。

本来は、グランドスラムという言葉は、直訳すると、「相手を完璧に封じること」。ブリッジで、13組のトリックをすべて取って完全勝利することを意味します。この由来は、イギリスで発祥し、上流階級の社交の一つトランプ.ゲームの「コントラクト.ブリッジ」に由来します。ブリッジは、推理力とパートナーシップによる伝統的なゲームで、2対2のペアで戦いトリック(4人で一回りすることを1トリックと云うそうです)を多くとるゲームになります。

この言葉がスポーツ界で最初に使われたのは1930年。アマチュアゴルファーだったボビー・ジョーンズがゴルフの四大大会を制覇した時になります。1938年にはアメリカのドン・バッジがテニスの四大大会を制覇した時にも使われ、野球でも1940年にレッドソックスのジム・テイバーが満塁弾を放ち、新聞で「グランドスラマー」と報じられたことが始まりのようですね。こうして、グランドスラムは「完全制覇」という意味で、幅広い競技で使われるようになったということになります。