ゴルフの科学的考察 ドライバーのロフト角 その弐

前回からの続きです。「表示ロフト」と「リアルロフト」・・・、なぜこのような二重表示になってしまったのか?その理由について記載してみます。

勿論、製造過程での誤差として+/-1.0度は出るのだそうですから、意図的ではないのかもしれませんが、リアルロフトが2.0度以上小さいものは、メーカーの方で意図的に行っていると思って間違いなそうです。では何故そのようなことになるのでしょう?これは、売り場(店頭)に正直に出してもロフトが11度以上のものは売れないといのがこの業界の常識だそうです。

皆さんもロフト角13.0度と表示されていたら、そのドライバー買いますか?ちょっとは見栄も有りますからね。そこで前回の話になると云う訳です。一般的なアマチュア(ヘッドスピードが40m/s)の最適ロフト角度は13.0度なのですが、これでは全く売れないものですから、メーカー側は売る為にやむを得ず、リアルロフトを誤魔化して10.5度と表示しているという事なのです。例えば表示ロフト角度9.5度であっても、リアルロフトは12.5度だという事があり得るわけですね。

もちろん買う側にも先ほど言ったように「ロフト角度が大きなドライバー ⇒ 非力なゴルファー、」といった常識?があるので、表示ロフトが正直に13.0度と記載されていれば非力を認めるようで絶対に買うことないでしょうね。しかし、ちょっと待ってください、果たしてそれで良いのでしょうか?

大事なことは、そのクラブが自分にあっているかどうか?ではないでしょうか。見栄を張ってオーバースペックのドライバーを買ったとしても結果としては、上がらない、飛ばない、曲がる・・・・、と言ったことになるのではありませんか?ロフト角度が12.5度で恥ずかしいというよりも更に恥ずかしい結果ではないでしょうか?まあ、表示角度が11.0度以下ならば、一応対外的な見栄ははれますので、リアル角度を確かめておくことが肝心でしょうね。

もう一つ大きな誤解と言うか、間違った常識?思い込み?偏見?があります。これについてはまた別の機会に譲りましょう。「え!それはなんだ?」ですか・・・・・・・・・・・・、それは、そうです!シャフトについてです。