ゴルフ用ストレッチ 体幹を鍛える ①モモ裏ほぐし

日常生活の中で正しい姿勢を保つために大変重要な役割を果たしている筋肉があります。さて、それはどこの筋肉でしょうか?

もったいぶらないで、いきましょうかね。正解はハムストリングス(※大腿二頭筋半膜様筋半腱様筋の3つの大腿後面にある筋”この他に大内転筋を含むこともある”を合わせてハムストリングスといいます。トレーニングが難しく、併せて反面肉離れなどの故障を起こしやすく、一度故障すると癖になってしまう場所としても知られていますよね)と呼ばれる、大腿裏の筋肉群と、臀部の筋肉群(大・中・小の各臀筋+大腿筋膜張筋)です。

これらの筋肉が鍛えられずに硬くなってしまうと、骨盤が後ろへ引っ張られてお尻が落ちた状態になってしまい。所謂、「腰が落ちた」状態になってしまいます。その結果、腰・背中・肩の各筋肉が疲れ易くなってしまい、良く言われる凝った状態になってしまいます。逆に言えば、ハムストリングスを鍛えて柔軟性を高めれば、肩こりや腰痛を軽減させることができると云う訳です。

ゴルフでいえば、ハムストリングスを鍛えることで肩の力の抜けた楽なアドレスをとることが可能になります。更にハムストリングスを鍛えて柔軟性を保てれば体幹部の主要な筋肉群が体幹部のバネの役割をしっかり果たすことになって、飛距離さえ伸ばすことが可能になるとも言われています。良いことだらけですよね。

では、ハムストリングスを鍛えるストレッチとして、「モモ裏ほぐし」をやってみましょう。

①両足を平行に肩幅位に広げます。ポイントは、両足の小指からかかとまでの側線が平行になるようにすることです。

②高さ50㎝前後の台を用意します。低すぎると負担がかかり過ぎてしまいますので注意してください。背中の線が頭がやや高くなるくらい(床と平行だときついですよ)の角度が良いようです。

③台に両手を掛けて体を前傾させます。この時モモ裏の筋肉が伸ばされないようゆとりを持って構えるようにします。

④背筋を伸ばしたまま、お尻を後ろへ突き出すように体を水平に後方へ移動させます。この時膝は曲がってもOKです。背中は丸くならないように注意します。

⑤太ももの裏側やおしりの筋肉が伸びるのを感じたら筋肉のバネを利用するようにしてリラックスしたまま元の位置に戻します。

以上を無理のない程度で15~20回を1セットとして、休憩1分とって、2~3セット繰り返します。

慣れてほぐれてくると、股関節の可動域も広がりますし、骨盤の可動域も広がりますよ。

次回は「体側ほぐし」について記載します。