ゴルフ用語辞典 ニッカーボッカー(Knicker-Bocker)

ニッカーボッカーとは?

膝(Knee)下でくくる、ゆったりとした半ズボンで、単にニッカーズともいうのですが、この短縮形には女性用のズロースの意味もあるそうです。なんだか一昔前に戻ってしまった感がありませんか?「ズロース」ですよ。

1800年代から1920年代まで男女兼用の野外運動着だったのですが、1980年代にゴルフファッションとして復活したものだそうです。1989年に全米プロ、91年に全米オープンを制したP・スチュアートがこのファッションとハンチング帽で多くのゴルフファンを獲得したことで、流行ったそうです。

本来はニューアムステルダムに住むオランダ移民の子孫を指し、そこからニューヨークの人々を指す(ニューヨーカー)言葉として定着したそうです。

ちなみにニューアムステルダムは、1625年オランダ人がマナハッタ・インディアン(マンハッタンの語源だそうです)から、60ギルダー(24ドル)相当の品物と交換して手に入れた植民地の名前だそうです。これをイギリスが占領し、ニューヨークと改名、時の海軍提督がヨーク公(後のジェームス2世、名誉革命でフランスへ亡命)であったことからニューヨークと命名されたとのことです。

では何故、ニッカーボッカーという呼び名がニューヨーカーに与えらえたのかというと、アメリカ人として初めてヨーロッパで有名になった小説家W・アービックが、1890年「ニューヨークの歴史」を出版した時、D・ニッカーボッカーと言う変名を使ったことに由来するそうです。この小説の挿絵に半ズボンをはいたオランダ移民が描かれたことから、この様なファッションをニッカーボッカーと言うようになったからだそうです。

ちなみにNBAのニューヨークの名称はニッカーボッカーズで、愛称はニックス(Knicks)だそうです。