ゴルフ用語辞典 リンクス(Links)

リンクス(Links) を辞書で引くと以下のような記載があります。

海岸・河岸に造られた比較的平坦なゴルフ場。

もちろんこれは最も一般的な解釈としてなのでしょうが、他にも「海岸沿いの砂丘にあるゴルフコース」であるとか、ちょっとばかり幅があるようです。より厳密に云えばゴルフ発祥の地(異説もありますが・・)と言われるスコットランドの海岸沿いの地域に自然発生的に生まれたコースを指します。

Links という言葉は、lean=傾斜する + k (語尾幹) + s (複数形) に分解され、「傾斜地」を意味するものだそうです。単数形の link は、鎖を構成する環で、「連結する」という意味があります。PC用語にありますよね、「リンクする = 繋がる」という言葉。あのリンクです。

もともとの意味は、「陸の隆起線(分水線)」というものだそうで、長い年月を経て、砂泥が固まりそこに鳥たちが貝殻をつまみ、その鳥の糞が肥沃な大地となって草や芝が生えた河口の土地のことをリンクスという事のようです。ということから、「なだらかなアンジュレーションがあるところで、なおかつ波打ち際に接しているコース」の事という意味になったようです。

ですから、正確にリンクスコースというものを判断すれとしたら、そのコースのいずれかのホールが、海との境界に面していることをいうのが正しいという事になりそうです。リンクスは、あくまでも海沿いである事が絶対条件のようですね。その他にも以下のような条件が付くとの意見もあります。

・土壌が砂質で排水がいいこと
・自然の地形を生かしていること。(自然にできたコブや傾斜を人工的に平らにしていないこと)
には海岸特有の自然の植物があること
・バンカーが数多くあり、ほとんどが小さくて深い (砂が風に飛ばされることを防ぐため)こと
・フェアウェイに散水をしないか、しても稀なこと
・立木がないか、あっても非常に少ないこと
・コースが真っすぐレイアウトされ、イン・アウトが折り返しになっていること

いちいち思い当りますけれど・・・・・・。どうしてもスコットランドの全英オープンのコースが頭に浮かんできますよね。

ちなみに、現在では英語の“links”には、単純に「ゴルフコース」の意味があるそうです。ですから、「~リンクス」という名称のゴルフ場は、日本にもアメリカにも数多くあるとのことでした。必ずしもスコットランド風のリンクスコースとは限らないという事ですね。