ゴルフの科学的考察 ラウンド編 ティーショット その五

向かい風(アゲインスト)の時の対処法とは?

皆さんはアゲインストの風にどのような対応をしておられますか? 一般的にはティーを低くして、クラブを短めに持ち強い弾道の球を打つようにしますよね。

一般的には?ここら辺は誤解されている場合が多いようですね。レッスン書の中には”アゲンストの時はティーを高くして水平に打つ出すべきだ”と言っているものも少なくありません。この理由をしっかり覚えておきましょう。単に「ティーを高くすればいい」と思わないで理由を考えましょう。

このティーを高くするというのは、ティーを低くするとボールを上から叩き込む形になって、ヘッドが上から入ってバックスピンがかかりやすくなるから」と言う理由があるからなのです。ここのバックスピンがかかり易くなる ⇒ バックスピン量が増える ⇒ 吹け上がり(曲り)やすくなる ⇒ ティーは高くする ⇒ インパクトの時クラブフェイスの上で打つ 順回転のスピンが掛りやすい ⇒ バックスピン量が減る 強い弾道の球になる。 という事なのです。

この理屈をしっかり頭に入れておきましょう。つまり、バックスピン量を減らせばよいという事であるなら、ティーの高さはスイングをする人のインパクト次第になります。

バックスピン(逆回転)量を少なくするインパクトをすれば良いのですから、クラブヘッドのフェイスのスイートスポットで上昇中に当てるようなスイングの場合はティーをやや高めに、クラブフェイスのスイートスポットのやや下でインパクトを迎えるスイングの場合はティーを低くしてセットすべきでしょう。従ってティーの高さではなく、インパクトの仕方の違いなのです。ここを間違えないようにして下さいね。この辺のコントロールは大変微妙で難しいと思われます。

更に強いボールを打つという事に誤解されやすい部分があります。風に負けない強いボールとは、「バックスピン量の少ないボール」の事なのです。強くボールを叩くという事とは別であるという事をしっかり、頭に入れておきましょうね。

長くなりましたので、続きは次回以降という事で・・・・。