ゴルフの科学的考察 斜面でのショットの考え方 その参 1

爪先上がり・下がり

前回のゴルフの科学的考察で斜面でのショットを大きく二つに分けて記載しましたが、最後に記載していたように、もう少し詳しく分けると、分け方として「左足上がり」「左足下がり」に加えて「爪先上がり」「爪先下がり」と言う斜面があることになります。

この斜面も結構苦手としている人は多いのではないでしょうかね。まぁ単純に曲がり易いし、ジャストインパクトがなかなか難しい感じですからね。この理由としては、爪先が上がり、下がりしている分アドレスでバランスが取りずらいですし、前へつんのめりそうになったり、上体が後ろへ反ってしまったりして、通常のスイング軌道から外れてしまうからだと思われます。

それでは、これを防ぐためにどうすればよいか?その基本が前回最後に記載していた「斜面の高い方に体重をかけて(山側体重)スイングすること」です。これは、重力に対して垂直に立つことを意味しています。この点を意識した上で、ボールの位置をスタンス幅の中央(真ん中)にセットすることを基本にして、前後左右の傾斜の度合いによって若干の調整を行います。

(※誤解されやすい基本 5 斜面でのショット http://localhost:50650/wp/golf-etc/training-yard/4272.html に詳細を記載しておりますので、参照ください)

 

「爪先上がり」の場合の対処

この場合のもっとも注意しなければならないことは、ボールが左へ行きやすくなることです。理由はボールと体の距離が近づくためスイングがフラットになり易いこと、併せてクラブフェイスが必然的に左を向いている(地面に構えた時よりもクラブフェイスが上・高い位置にある分、フェイスが左を向きます)ことが原因です。特にショートアイアンほどロフトがある分この傾向が強くなるので、通常より番手を上げて、コンパクトなスイングをすること、決して距離を稼ごうとしてフルスイングをしないようにすることです。

強く振れば降るほど不安定な場所でのスイングなのですからバランスを崩しやすく、ジャストインパクト出来なくなる可能性が増えてしまいますよ。さらに目標はより右目に定めて狙いましょう。

長くなりました、続きは次回という事で・・・・・・・・。