ゴルフの科学的考察 斜面でのショット その参 2

前回からの続きとなります。今回は「爪先下がり」の場合の対処法です。

 

「爪先下がり」の場合の対処

頭に置いてほしいポイントとしては、ただでさえスライスが出やすい「爪先下がり」ですが、ロフトの小さいミドルアイアンはよりスライスし易いということです。という事は、逆にロフトの大きいショートアイアンならばライ角が大きい分スライスししにくくなるという事です。ここは是非頭に入れておいてくださいね。

では具体的な対処法としては、どうなるのかと言いますとボールが先に下がってある分、体とボール間の距離が長くなりますので、膝をやや深めに曲げて「爪先上がり」と同じくバランスを崩さないようにコンパクトにスイングすることです。決して大振りをしないでくださいね。大振りをすれば体が上下に動きやすくなって、トップやダフリの原因となりますよ。「爪先上がり」と同様に、体重をかけるところは山側です(山側体重)から、今回の場合は背中側・両足踵の方に体重をかけてスタンスをとるという事ですね。

 

注意点としては

注意しておきたい部分としては、傾斜が大きくなるほどクラブのヒールがインパクトの際に地面に触れやすく(砕けて言えば、引っ掛けやすく)なることです。そうなればクラブフェイスが返ってしまって、ボールにはフック回転が懸ってしまい、左へ曲がり易くなってしまうという事。スイング方向を引っかかりにくい方向にしてスタンスを調整して飛球線をイメージし、「爪先下がり」のスライスしやすい分と、引っ掛けによるフックの幅を計算して調整してくださいね。

 

以上、斜面でのショットについて参考になれば幸いです。