ゴルフの科学的考察 打ち上げ・下ろし その弐

さて、前回からの続きとなります。

その前に、前回ヘッドアップについて「しない方がおかしい」と記載しました。誤解の無いようにしたいので、ちょっとだけ触れさせていただきます。

基本的にスイング軸は背中の後ろにあって前傾姿勢で体重移動を行いますので、頭の動きとしてはテイクバックで右へやや下がりながら移動し、トップからインパクトにかけては、逆にやや上がりながら移動して、インパクト後にはフニッシュへ向かってより大きく上方へ動いていきます。つまり、頭は軸を中心にして上下左右に動いているのが自然であり、当たり前なのです。詳しくは、誤解しやすい基本 10 ヘッドアップするな! http://localhost:50650/wp/golf-etc/training-yard/4699.html に記載しておりますので、気になる方は、ご覧ください。

 

それでは本題に入ります。

一方「打ち下ろし」の場合は、どうしても目標の下を見がちになりますので、逆に視線を水平よりもやや上に置いてイメージとして普通の平らなフェアウェイが目の前に広がっているつもりでショットしましょう。下に視線を置いてしまうと、どうしてもスイングが鋭角的に打ち下ろしてしまい易く、スライスやテンプラになり易くなってしまいます。

セカンドショットの場合も同様です。スイングをできるだけ普通に行うこと、「打ち上げ」という事は左足上がり(右利きの場合)になるのでクラブを振り抜きにくい為、番手を一つか二つ挙げて短く持ってコンパクトにスイングすることを心がけましょう。

逆に「打ち下ろし」では、左足下がりなので球が上がりにくくなりますし、スイングもしにくい状況です。無理に高い球を打とうとすると、スイングがおかしくなりますので、無理に球を上げようとしないことが大事です。ここでもクラブを短く持って低めの球でグリーンの手前から転がしていくようにした方が確実だと思われます。

また、パー3の際の「打ち上げ・打ち下ろし」の対応は、どうすれば良いのでしょうか?まず「打ち上げ」の場合、基本的にショートしやすいので大きめの番手を選択すること、逆に「打ち下ろし」の場合は、オーバーしやすい為小さめの番手を選択してショットすることです。どちらの場合でも視線は水平を保って打つことをお忘れなきよう!

ここ試験に出ます・・・・・。いえいえ試験はありませんが(笑)、肝ですよ。