誤解されやすい基本 56 アインシュタインの言葉と体重移動!?其の弐

前回からの続きです。

多くのレッスン書や雑誌記事では、詳細な説明をしないまま、今もなお単純に「体重移動をしましょう」と教えているモノがあります。しかし、一度にやろうとすると、ちぐはぐになってスムーズなスイングができません。

「上半身は移動」、「下半身が回転」、最後に「下半身の移動」という理屈(実際はもう少し複雑ですが)を知っていることで、迷いの無いスムーズなスイングができるようになります。

具体的には、テイクバックで右へ移動していた腰が、トップから(厳密には腕がトップに上がるちょっと前から)左へ移動し始め、ダウンスイング2.5の位置で水平移動を止め、回転運動を始めます。スイングプレーンの下半分をクラブヘッドが移動しインパクトを迎えた時には飛球線方向とほぼ平行の位置まで回転します。(※イメージとしてはまだ右を向いている感じですが)

腰の移動はここまでで、この時左足が踏ん張って体を逆方向へ支えようと(やや右上方向へ伸び上がろうとするような動きです)します。ヘッドの重力加速度を支えるためです(※ツイストとも言います)。これがヘッドのスピードを更に加速させるコツです。この動きができると飛距離がグンとアップします。そして、この間の体重移動は右の股関節から左の股関節の間の僅かな距離になります。

その後更に左後ろ側へ腰は回り、腕が3時半の位置でクラブシャフトは腰と直角(グリップエンドが自分のおへそを指しているはずです)になり、そこから腕が折りたたまれて腰の回転とともにフィニッシュへ向かいます。

この理屈が解って、重心移動がスムーズにできれば、貴方のフィニッシュは左足の上でバランスをとって美しく立っていて、ブレたりしないはずです。

フィニッシュが綺麗にバランスよく立てることは、スイングのチェックポイントとしても大切なところですし、この綺麗に立てるフニッシュをイメージしてスイングして下さい。

結構体のほうで対応してくれると思いますよ。イメージはとても大事ですよ。