タメを作ったら開放する!! 上手く開放出来ていますか? 其の弐

前回からの続きになります。

ここからが主題です。

タメ」を作ることばかりいわれていますが、せっかく作った「タメ」を上手く開放できなければ意味がありませんよね。

コックを解かないように右の腰辺りまで下ろしてきたグリップを、いよいよここから上手く開放してヘッドを走らせ、「タメ」で作った捻転差・回転差によるパワーをヘッドに伝え、更にボールにしっかり伝えるためには、最初に記載しましたようにグリップをゆるく握ってコックを解き易くしておく必要があります。

尚且つ、左足で体重移動をしっかり受け止めて壁を作り、腰を左足股関節の上で左上方向へ回転させます。この時やや遅れて上半身(肩)が捻転を解き左へ回転を開始し、直ぐにやや右を向いたままの状態で左腕の肘をその壁にぶつける様なイメージで、一瞬止まる(壁で止められる)感じでコックを解放し、ヘッド重量・重心移動に伴う重力加速度との綱引き(ヘッドが飛んでいかないようグリップを維持し・身体が左へ流れないように左足で踏ん張ります)をします。

このグリップが飛んでいかないように維持する力がグリップに必要な力で、これ以上は余分な力になります。

誤解が多い部分だと思いますが、ゆるゆるのままではこのインパクト直前の瞬間的な力(ヘッドが飛んでいこうとする力)を抑えることは出来ません。グリップをゆるく握っておくのは、コックの解放をスムーズにするため必要ではありますが、インパクトの直前には結構大きな力(ヘッドに掛かる、重力加速度+シャフトを通してもたらされる遠心力と釣り合うだけの力※2)が必要になるということですね。

※2:この力の大半はクラブシャフト⇒グリップ⇒腕⇒肩⇒体幹というふうに伝わり、最終的に力を支えているのは体幹になります。但し、各部分との接点(クラブとグリップ、グリップと腕、腕と肩、)にも力学的には同じ力が掛かってはいます。掛かってはいますが、直線で繋がって伝えている(引張力)だけで左程、接点には力はいらないのです。体幹には最終的に回転モーメントが掛かるので結構大きな力となりますけれど・・・。

え~~っ!ゆるゆるのまま?どうしてもインパクトの瞬間には力がはいるよな~」と思っていた貴方、正解です。入って当然なのです。と言っても、ギリギリと雑巾を絞るような強さではありません、あくまでもクラブが飛んでいかない程度ですよ。これで少しは安心(納得・得心)されましたか?モヤモヤとしたものを感じていた人、結構多いのではないでしょうかね。

これで思った以上にヘッドが走る感触と、自然なコックの解放ができるはずです。

ちょっと長くなってしまいました。続きは次回ということで・・・・。