誤球(wrong ball)

 

誤球(wrong ball)

プレーヤーは、一部の例外(OBなど)を除き、「ティグラウンドからプレーした球でホールアウトしなければならない」と、ルールで定められていますよね。インプレーの球以外のボールをプレーしてしまった場合、マッチプレーではそのホールの負け、ストロークプレーでは2打罰となり、次のホールのティショットを打つ前に誤りを訂正しないと競技失格とまでなってしまいます。

「誤球(wrong ball)」が起きやすい状況としては、同じような場所に飛んだ同伴競技者の球をお互いに取り違えてしまう場合とか、あるいはボールを曲げてしまって捜索中に見つけたボールがまったく関係のない別のボールだった、というような場合とかが考えられます。どちらの場合も、ボールを打つ前に自分のボールかどうかきちんと確認することが必要となります。

ホールアウトしてボールを拾い上げてみると、そのホールで最初にプレーしていたボールと違っていた……って経験皆さんにはありませんか?。どうやら、途中で「誤球(wrong ball)」をしていたようですが、いったいどこで?。あ~~あ、あそこのOBになりそこなっていた時か?。長い時間探していてやっと見つかったって思って、きちんと確認もしないで急いで打っちゃったから、あの時か・・・。よくあるシーンではないでしょうかね。どんなに急いでいても、ボールはキチンと確認しましょうね。

ちなみに、ルールでは、誤球を防ぐためにプレーヤーが自分のボールに識別マークをつけておくことが強く奨励されています。

 

誤球のペナルティー

とはいえ、思わず間違ってしまった場合、そのペナルティーはどうなるのでしょうか?

殆どの「誤球(wrong ball)」は自分のボールしか そこにはないはず という思い込みがある時に起きるのですから、ボールの確認の際には、くどいようですが念には念を入れる必要があると言う訳ですね。

ストローク・プレーで 誤球に気付いたら、その事実をマーカーなどに告げてから、正しい自分のボールを見つけて プレーを し直す形で そのホールのプレーを 続けることになります。もし、五分以内に自分のボールが見つからなければ さらに、ロストボールのペナルティー 2打罰が科され、ロストの原因になったショットを打ったと思われる地点に戻って プレーを し直さなければなりません。当然ですが、誤球でプレーしたストロークはスコアに入らないので 誤球後に何打ストロークしたかは関係がありません。ペナルティー後の打数 + 罰打がトータル打数になります。

一方、誤球が同伴競技者のボールだった場合は、そのボールの持主のボールがあったと思われる箇所にボールをプレースしなければなりません。もしも、そのボールが どこにあったのかを正確に特定できない場合は、 間違ったボールを打ったと思われるところを推測して 記憶にある元のライを再現して ボールをプレースしなければならないと規定されています。

どちらにしても、大変な処理(+ 罰打)となってしまいますので、暮れ暮れも「誤球」には注意しましょうね。