サッチ（thatch）

ゴルフ場の芝が簡単に枯れない訳

１日に何人ものゴルファーがそうして踏みつけて通るにも関わらず、芝が折れたり、つぶれたりして枯れないのはなぜなのでしょうか？　それは、１本１本の芝と芝の空間に、「サッチ（thatch）」と呼ばれる芝の枯れくず等が堆積して、「サッチ層」を形成しているからだそうです。

サッチの大部分は、芝の根元側で伸びた茎や根の枯れたもので、芝を刈った時に出る刈りくずも、一部サッチとなります。サッチ層があることで、芝は踏圧に耐えることができ、さらに、地面が硬くなりすぎることもないので、ゴルフのプレーがしやすい環境となるわけです。

しかし、逆にサッチが堆積しすぎると、根に水分や空気が行き届かなくなるため、芝の生育が悪くなってしまいます。更に、排水が悪くなり、内部に湿気がこもって芝を枯らす病原菌の温床となるため、定期的にサッチを掻き出す作業が必要になってくるわけです。ゴルフ場にとってこの作業が結構大変な負担になっているようですね。

美しく元気な芝を常に維持していくのは大変な管理作業を必要とするというわけですね。我々は単純に綺麗だな～、気持ち良いな～などと思ってゴルフを楽しんでいるだけですが、ゴルフ場のグリーンキーパーの人達の芝の管理という大変な作業のお陰なんですね。感謝・感謝です。

ちなみに、主にグリーンで行う「エアレーション」の作業は、このサッチを取り除くことが一番の目的となっているわけですね。