ゴルフ用語辞典 重心距離(length between shaft-center and the sweetspot)

重心距離(length between shaft-center and the sweetspot)

大型ヘッドが一般化した現代のゴルフクラブにおいて、ドライバー選びで重要なヘッドスペックのひとつに「重心距離(length between shaft-center and the sweetspot)」があります。これは、シャフトの中心から、フェースの重心位置(芯)までの垂直距離のことなのですが、ヘッドが大きくなればこの距離は当然、長くなりやすくなります。

重心距離が長いほど、ヘッドをターンさせるのに大きな力が必要となります。つまり、重心距離が長いクラブほどフェースが返りづらく(方向性がブレにくい ⇒ ボールが曲がりにくい)、短いクラブは返りやすいということになります。結果、ヘッドが大きくなって、ボールが曲がりづらくはなりましたが、人によっては前よりボールがつかまらなくなったという感じを持たれる場合があるようです。

プロのようなミート率の高いゴルファーは、元々460ccクラスのスウィートエリアの広さを必要としません。そこで、最近では、ツアープロのみならず一般のゴルファーの間でも、ヘッドの操作性(返りやすさ)を重視して、少し小ぶり(400cc~450ccくらい)のヘッドに「回帰」する人達が増えてきているようです。

ちなみに、フェースが左を向いた、「フックフェース」のドライバーは、大型ヘッドのボールのつかまりにくさを補う工夫の結果です。多くのドライバーがほんの少し(パッと目には判ら無い程の)フックフェースになっているようです。ですからメーカーも、ヘッドを大型化するデメリットについては、十分判っている(判っていた)ということのようです。