ディンプル(dimples)

ディンプル(dimples)は、ボールの表面を覆うくぼみのこと。英語のもともとの意味は「えくぼ」です。このくぼみによりボールが飛ぶときに空気抵抗となり、ボールに回転がかかり上昇力や様々な変化をを生み出すことになります。また、ウッドなどのクラブフェースの表面にある円形 もしくは 多角形の窪みをディンプル (パンチマークとも言う) と呼ぶこともあります。

ディンプル一つ一つのくぼみの形状や深さ、ボール表面における配列(ディンプルパターン)によって、空中における空力特性が変化し、弾道や飛距離に大きな影響をあたえることになります。ディンプルのあるボールはディンプルのないツルツルのボールの実に2倍以上も飛ぶと言われます。各メーカーもボールの飛距離性能を研究し、大小様々な組み合わせでディンプルを配置したり、ディンプルの総数を変えたりして色々な種類のゴルフボールを販売しています。ということで、ボールメーカーは素材や製法と同様に、ディンプル(及びディンプルパターン)の研究に余念がないという訳ですね。

 

ちなみに、ボールにディンプルが付けられるようになったのは、19世紀後半のことです。1845年頃に、天然ゴムの一種であるガッタパーチャで作られたボールが発明されたのですが、当初は表面がつるつるでディンプル(dimples)「くぼみ」はまったく付いていませんでした。ところが、使っているうちにボールの表面が傷つくと、むしろ飛距離が伸びることが判明したのです。その後、表面をハンマーで叩いてわざと傷をつけたボールが発売されました。これが、ディンプルの始まりとなったのです。