バウンス【bounce】

バウンス(bounce)を辞書で引いてみますと・・・・・・・、

動詞として

1   a :<ボールなどが>弾む、バウンドする。

副詞として

b :<人などが>跳ね上がる、跳び上がる。

c :跳びはねる様に歩く、弾みながら進む[走る]。

2

d :あわただしく動く。

3

e : <小切手が>戻ってくる。※口語

名詞として、

1 はずみ、はね返り、はね上がり。

 

等が出てきます。 ゴルフで使用されている場合は、最後に挙げた名詞としての「はずみ・はね返り・はね上がり」もしくは、動詞としての弾む・バウンドするの意味であると思われます。

具体的に言えば、バウンスとはショートアイアンやウェッジに見られる、ソール部分の出っ張りのことになります。リーディングエッジから、実際に地面に触れる部分までを結ぶ線と、リーディングエッジを通る水平線との間にできる角度によって大きさが表されます。バウンスが大きいほど、ソール部分が出っ張っているということになります。

バンカーの砂や、長い芝のライに、クラブヘッドが深く突き刺さることを防ぐのがバウンスの役割です。サンドウェッジ(バンカーショット)に限っていえば、ふかふかしたやわらかい砂のバンカーにはバウンスの大きいものがよく、締まった固い砂のバンカーには、バウンスの少ないものが向いています。

そもそも、サンドウェッジはソール幅を広く、バウンスを大きくして、いわゆる「エクスプロージョン」がやりやすいように工夫されたクラブなのです。最初のサンドウェッジは、アメリカのウイルソン社が1933年に発売した「R-90サンドウェッジ」となるのですが、このモデルはウイルソン社のアドバイザリースタッフだった「ジーン・サラゼン」考案による「R-99サンドアイアン」(1932年製造)が原型となります。バンカーショットを苦手としていたサラゼンが、自身の必要に迫られて開発したというのは、有名な話として伝わっています。