誤解されやすい基本 34 まだ、真っ直ぐも打てないのにスライスやフックはいらない? その1

今回のタイトル、皆さんはどう思われますか?

ンテンショナルのスライスやフック、あるいはドローボールやフェードボール等を打ち分けるのは高等テクニックで上級者じゃないとできない(してはならない)と言われたり、思ったりしていませんか?この言い方(思い込みと言っていいかと思われますが)は、「へたくそは余計なことはしないでまっすぐ飛ばすことに専念しろ!」と言外に言われているような気がしませんか?

裏返すと、「真っ直ぐも打てないのに、スライスやフックを打ち分けるなんてまだ早い!」といった考え方になりますよね。このように思っているゴルファーは結構多いような気がしますが、いかがでしょう?

よく考えてみましょう。

まだうまくない(上手ではない・上級者ではない)状況というのは、真っ直ぐ打とうとしたボールが、自分の意図した方向と違う方向に行ったり、曲がったりしている状況(もちろんその他にもままならないことはありますが)があるからですよね。

実のところ、ゴルフにおいてはボールを真っ直ぐに打つのはとても難しく真っ直ぐ飛んだ時というのはたまたまの偶然に過ぎないのです。スイングにおいてクラブ軌道が真っ直ぐに打ち出す軌道に振られ、インパクトの瞬間にクラブフェースが正しくターゲット方向へ向かないとボールは真っ直ぐには飛びません。

更に、これに加えてクラブヘッドの中心(重心)でボールを捉えていないとボール行方は判らなくなってしまいます。少しでも左右にずれてしまうと、ヘッドは重心を中心にして回転してしまいますのでボールに左右のどちらかのサイドスピンがかかってしまい、スピンの係った方向へボールが曲がって行ってしまいます。

練習場では、多くの上級者や先輩方に言われてはいたのですよね。「真っ直ぐ飛ばそうとしなくていいよ」「とりあえずは、前に飛びさえすればいいんじゃない。」とかですね。とはいえ、やってる本人としては、そうなっていないので「とにかく曲がらないでまっすぐ飛んでほしい!できるだけ遠くまで飛んで欲しい」といった一念で練習している訳ですから、先輩の言うような余裕はないのが実情だったと思われます。

これがいつの間にか「真っ直ぐ飛ばさなきゃ!」「しかもできるだけ遠くまで!」といった思い込みを作ってしまっている訳ですね。ある程度の回数コースに出て、経験を積んでくるとやっとのことで、ほんの少しの「余裕」というか、自分を振り返るというか、視野が狭くなって周りが見えていない状況からちょっとだけですが、出られるとこの思い込みから抜け出されるチャンスが巡って来るのです。

そんなに飛ばなくても、大方あの辺に言ってくれればいいや」とか「3オン・2パットのボギーで上等、であればドライバーをシャカ力に飛ばさなくてもフェアーウェイキープした方が楽じゃないの?」といった考え方が出てくればしめたものです。

長くなってしまいましたので、続きは次回ということで・・・・。