ベリーパター(Belly Putter)

日本でも使用者が増えてきている「中尺パター」ですが、英語では「ベリーパター(Belly Putter)」といいます。「ベリー(belly)」は「腹」という意味です。パターのグリップエンドが、お腹にくっついて、てこの支点の役割をはたすことからそう呼ばれたようですね。

長尺パターとは違い、コンベンショナルなパターと同じグリップ、同じストロークでパッティングできるというのがベリーパターの利点です。さらにグリップエンドが固定されていることで、ストロークが安定することはいうまでもなく、手元よりもヘッドの運動量が大きい、いわゆる「ヘッドが出る」パッティングが簡単に実践できます。米PGAツアーでは、「入りすぎるから」という理由で、使用を禁止するかどうか本気で議論の対象になったほどです。

 

昨年(2012年)の3月には、シャフトの長さ調節ができるベリーパターが大手メーカーから発売されました。アメリカのUSGAも許可してるそうですので、この時点ではルール適合ということなのでしょうね。その他手持ちのパターをベリーパターに変えるような商品も出ているようです。

ちなみに、「ベリー」を使ったゴルフ英語がもうひとつ。グリーン周りのカラーとラフの境目にボールがある場合など、パターを使うにはラフが邪魔になり、普通のウェッジショットではスピンが計算できない。このとき、ウェッジの「刃」を使ってパターのように転がすテクニックを「ベリードウェッジ(bellied wedge)」という。もちろん、「わざとボールの『腹(赤道付近)』を打つウェッジショット」、という意味である。