ゴルフ用語辞典 リストコック(wrist cock)
リストコック(wrist cock)
ゴルファーにとっての大きなテーマの一つだと思われるのが、「手首のコック」ではないでしょうか?
しかもその内容は様々で、悩んでいる人は多いのでしょうね。例えば、「手首のコックは左手親指方向か?右手首を甲側に曲げるのか?」はたまた、「スナップを利かせるか?手首を固定するか?」など等、悩みは尽きませんね。
これらに対する回答は、別の機会(レッスン・スイングに関するコーナーにて)に譲ることといたします。
さて、ひじや手首をまったく曲げずにスウィングすることは、不可能ではないもののかなり窮屈でスピードのないものになってしまいます。逆に言えば、スムーズでスピーディなスウィングには、ひじや手首の関節を上手く使うことが不可欠ということですね。特に「リストコック(wrist cock)」は、とても重要な部分になります。
リストコックは、手首を曲げる動き(またはその角度)のことですが、テークバックのどの時点で手首を折るかというのは、かなり大事なスウィングのテーマとなります。というのも、リストコックのタイミングによって、スウィングの印象がかなり変わってしまうからです。
リストコックのタイミングが速いことを「アーリーコック(early coking)」といいますが、谷口 徹 プロやキム・キョンテ プロ、アーニー・エルス プロなどがこのタイプになります。ヘッドの動きを重視した鋭い振り抜きが特徴ですよね。反対に、コックのタイミングが遅いのは「レートコック(late cocking)」と言いますが、こちらは宮里 藍 プロが代表選手ですね。体の回転を重視した、ゆったりと大きなスウィングが特徴になります。
どちらがいい、悪いということではなく、自分に合ったタイミングでコックをすることが、安定したスウィングにつながるということですね。
ちなみに、リストコックの角度が最大になるのは、テークバックではなくダウンスウィングの途中となります(ヘッドの重さを引っ張ることによって手首の曲げ角度が深くなるため)。これがいわゆる手首の「タメ」ということになるのですが、多くの人が思っているのとは違って、この時の手首(腕とシャフト)の角度が90度以下になることはありません。プロのスウィングの連続写真で、ものすごく「タメ」が深く見えるのは、斜めに傾いたスウィング軌道を正面から見ているからなんですね。
関連記事
この記事を読んだ方へおすすめの記事はこちら