ゴルフの科学的考察 4 天候が与える影響 「雨」編 その参

この他には、雨の日に着るレインウェアーの影響があります。最近の上級の物は軽く、着心地も良く、中もドライで大変良いものがありますが、結構な値段が付いているのが欠点でしょうか。このような上級の物の場合さほどではありませんが、ゴワゴワしているようなものや、湿気が中にたまるようなものの場合は、体の捻転を妨げる形になることも多く、晴れた日のスイングとは大分異なり、その8~9割くらいのスイングしかできない場合があります。

後はそのゴルファーの気持ちの問題でしょうかね。雨の日は上記の原因により良い印象を持っていないことで、メンタルでこの苦手意識が邪魔をしてしまう場合です。特に飛距離が出ないと思い込んでいる場合は、スイングに通常以上の力が入ってしまい、ミスショットに繋がってしまいかねません。併せてスイングのリズムが速くなりがちになります。これもミスショットへと通じている罠になります。

対策としては、前述したようにポジティブシンキングで前向きに考えることと、雨の日なりの冷静なゴルフ(飛距離の見極めやボールの泊まり具合を考慮して)を心がければ、「雨の日のゴルフも、これまた楽し」となるでしょう。

更に、手とクラブのグリップを極力濡らさないように注意しましょう。手やグリップが濡れるとすべったり、必要以上に力んだりして、ナイスショットの確立が下がることになってしまいます。多くの場合、カートにはタオルが常備されていて、それで拭くことはできますが、雨の量が増えたり時間の経過によって、次第にびしょびしょになって行くのは仕方がありません。

できることならば、タオルとグローブはそれぞれ複数持参して濡れても交換できるように準備しておきましょう。プレー中は常にタオルを1枚持って(傘の内側にくくり付けたり、腰に下げておいて)スイング前に手やグリップを拭きすべらないようにしましょう。

その他、グリーン上ではパットで球が転がりにくくなります。良く言われることですが、50㎝はオーバーするようなつもりで、強めに打つことになります。高速グリーンのような球がよく転がるグリーンでは特に、パットがやりやすくなるでしょう。また、強く打てるので、パッティングでの球の曲がりが少なくなります。その結果、カップを狙いやすくなりますが、転がりにくい分、距離感が狂いやすくなることを覚えておきましょう。

少しは雨の日のゴルフを楽しみにできましたでしょうか?