ゴルフ ルールクイズ スルーザグリーン編 OB杭の処理?

良くある光景だと思いますが、以下のような状況に於いて正しい選択はどれでしょうか?

AさんがショットしたボールはOBぎりぎりの所へ行ってしまいました。幸いOBではありませんでしたが、OB杭が邪魔になり打てる状況ではないようです。ローカルルールにはOB杭についての事は記載されていませんでした。そこでAさんは他の3人の同伴者にその正しい処置について尋ねたのですが・・・・・。さて、以下の答えの内、誰の処置が正しい処置になるのでしょうか?

H氏: OB杭は動かせない障害物になるので無罰で救済を受けることができるよ。救済のニヤレストポイントから1クラブ レングス以内の所にドロップしたらいいよ。

R氏:OB杭を抜くことはできないし、救済も受けられないよ。だからアンプレヤブルを宣言して1打罰でドロップするべき だよ。

Y氏: 杭は抜いていいものだから、OB杭を抜いてそのままの位置からプレーしたらいいよ。

 

 

 

正解は、R氏の「OB杭を抜くことはできないし、救済も受けられないよ。だからアンプレヤブルを宣言して1打罰でドロップするべきだよ。」 でした。

ローカルルールでOB杭が「動かせる障害物である」と宣言されていない限り、OB杭は固定物となっているので、邪魔になっても抜くことはできません。それに、救済の処置も無いのでそのまま打てなければアンプレヤブルを宣言し、別の場所にドロップしなくてはならないことになります。

これは規則13-2  「球のライや、意図するスタンス・スイングの区域、プレーの線の改善」 に記載があります。

プレーヤーーは自分の 「球の位置やライ」「意図するスタンスやスイングの区域」「プレーの線や、その延長でホールを超えてその先方の、若干の合理的な長さの部分」または、「球をドロップしたりリプレースする場所」を次の行為によって自分で改善したり、改善されるのを許してはならない。

●クラブを地面に押し付けること。

●生長物や固定物(動かせない障害物と、アウトオブバウンズの境界を定める物を含む)を動かしたり曲げたり、折ったり壊したりすること。

●地面を盛り上げたり、地面の凸凹を直すこと。Etc・・・・・・・・・・・・・・。 長いので省略しますが、要は上記下線部分にある通り杭は動かせません

 

それから、規則28 アンプヤブルの球 についての記載は以下の通りです。

球がウォーターハザード内にあるときを除いて、プレーヤーは、コース上のどこででも、自分の球をアンプレヤブルとみなすことができる。プレーヤーは自分の球がアンプレヤブルであるかどうかを決めることのできる唯一の人である。
自分の球をアンプレヤブルとみなした場合、プレーヤーは1打の罰のもとに次の中から1つを選んで処置しなければならない。

a.規則27-1に規定するストロークと距離に基づく処置をとり、初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くでをプレーする(規則20-5参照)。
b.ホールと、球があった箇所を結んだ線上で、その箇所よりも後方に、球をドロップ。この場合には、球のあった箇所より後方であればいくら離れても距離に制限はない。
c.その球のあった箇所から2クラブレングス以内で、しかもホールに近づかない所に、球をドロップ

アンプレヤブルの球がバンカー内にある場合、プレーヤーは前記のa,b,cにより処置することができ、プレーヤーがbかcの処置を選んだときは、はそのバンカー内にドロップしなければならない。
規則28に基づいて処置する場合、球は拾い上げてふくことができるし、別の球に取り替えることもできる。

上記ルールにある様に、アンプレヤブルとは1打罰を加えることで、上記a、b、cのうちどれかの処置を取ることができます。