ゴルフ用語辞典 シュート・アウト(Shoot Out)

辞書で「シュート・アウト Shoot Out」を調べると、その多くがアイスホッケーの延長線の最終決着方法の説明が出てきます。内容については長くなるので割愛しますが、サドンデスでも決着がつかない場合に採用されるサッカーのPK戦のようなものと考えていただければ良いでしょう。

※画像は参考で関係ありません。

それではゴルフの場合の「シュート・アウト」とは?

 

 

10名のゴルファーが9Hを周回して優劣を競う方式です。それぞれのホールで最も成績が悪いプレーヤーが脱落してゆき、最後まで残っていたプレーヤーが優勝となる方式です。

最下位のスコアーが同じ場合は、同じ者同士でバンカーショットやチップショットを行いピンに最も遠いプレーヤーが脱落となります。

通常はストロークプレーが多いゴルフですが、アメリカではシュート・アウトのトーナメントも多く開催されています。但し、人数(組数)が多くなると初めの方のホールで全員がホールアウトする必要があり、競技時間が長くなるという問題が有り、日本ではあまり開催されていません。TV中継の時間的制約などが有り、現実的ではないという理由のようです。

とは言え、シュート・アウト競技の場合、脱落してゆくプレーヤーがいてその勝敗が明確でシンプルなため、判りやすく楽しめるというメリットが有ります。優勝者も最後まで残っていたプレーヤーということで迷いがありませんしね。

アメリカでは少人数のTVマッチ等で採用されるようです。日本でもこの方式で少人数のマッチプレーを企画すれば結構見る人は多い気がしますけどね。どうでしょうか。

ちなみに米語では「シュート・アウト」は口語で「打ち合いの決闘」という意味があります。この場合のアウトは「最後まですっかり」と言った意味となります。最後までやり合う ⇒ 殺しきってしまう ⇒ 皆殺しにする(怖!)・・・、と行った感じでしょうかね。

※ビリヤードでも「シュート・アウト(またはブッシュアウトとも言う)」があります。ブレイク直後のショット限って的球に当たらなくてもファールとはしないルールの事です。この他ダーツにも「シュート・アウト」のルールが有ります。