ゴルフ用語辞典 セントアンドリュース(ズ)St.Andrews

これは説明の必要性がないと言っても過言ではないでしょうが、一応念のため記載いたします。

St.Andrews(セントアンドリュース)は、スコットランド東海岸にあるゴルフ発祥の地(異論が有りますが)とされているところです。キリスト教の12使徒の一人でスコットランドの守護聖人である「アンドレ」に因んで命名されと言われています。古くより港湾都市として栄え、大陸との交易が盛んに行われていました。1410年にはスコットランドで最初の大学が設立されています。

この辺りでゴルフらしい球技が始められたのが14世紀の中頃だとされています。海に突き出た海岸線の砂州の入り口は王様による勅許(お触れ・命令)で自治を許された市民が使用する公共の場であり、誰もが自由に使用することが出来ました。砂州の先端には自然に生えたベントグラスが広がり、放し飼いにされた兎がその巣として無数の穴を掘っており、加えて風によるナチュラルバンカーが数多く形作られていたわけです。ここで原始的なクラブを使い羽毛球を打つゴルフの原型が始められたとされています。

1744年首都エジンバラの「名誉あるゴルフ仲間達」が世界最初のゴルフルールを作ると、セントアンドリュースもこれに続き、10年後には今に残る「13か条のゴルフルール」を制定したのでした。これがR&Aの前進であるセント・アンドリュース・ゴルフ倶楽部となっていったわけです。

加えて1834年には英国王ウィリアム4世が「R&A(ロイヤル&エンシェント)」(王のそして、古(いにしえ)なる」という意味称号を与えたことで現在のゴルフの聖地としての栄誉を得たのでした。