梅雨時(または雨の日)のゴルフ 2

前回は、① 雨に濡れることによるプレーへの影響を最小限にすること、についてでしたので、今日は、②雨のショットへの影響を考慮したプレーの仕方を前もって考えておくこと、についてお話します。

②雨 のショットへの影響を考慮したプレーの仕方を前もって考えておくこと、に関する注意点ですが、まず、ドライバー・ショットは雨でフェアーウエイが湿っている関係で ランが出ません。ですからできるだけキャリーで飛ばす事を考える必要があります。フェードとドローを打ち分けることができる人であれば、俗に言うパワーフェードを狙って、併せて打ち出し角が 高くなるような ティーアップ等を考えてセットしましょう。出来ない人は・・・、出来るだけ高い球を打つようにしましょう。いずれにしろ得意とする打ち方は個人で異なるでしょうから、自分に適した玉筋のボールを選んで飛距離(キャリーの)に対するチャレンジすべきだと思われます。

一方、アイアンショットでは ボールのセット位置を通常より少し右寄りに置いて、少しばかりロフトを立てた打ち方(若干 ダウンブロー気味のスイング)で ボールをクリーンに打てるようにすればよいかと思われます。少しでもダフってしまいますと 距離が出なくなってしまいますからこの点には注意が必要です。

クラブの選択は 1クラブ、あるいは場合によって2 クラブ以上長めのものを選択して、スタンスを通常よりやや狭くして、体重移動の少いコンパクトなスイング(いつもの 8 割くらいの力で打つくらいの気持ち)でコントロール重視のライン出しのスイングがお勧めです。おまけですが、雨が降って気温が下がると クラブの飛距離は大きく落ちることがありますので、注意が必要です。このことは頭の片隅に置いておきましょう。

また、ボールに泥が付くことも多くなると思います。 一般的には土の付いている側の反対方向へ曲がりますので、(例えば、ボールの右側 に泥が付いていれば ボールはフックし 狙ったターゲットより左に行く可能性が高く、逆に、左側  に泥が付いていれば ボールはスライスし 狙ったターゲットより左に行く傾向が強くなると言われています。上下の場合はドロップするか、吹け上がりになると思われます)覚えておきましょう。

それから、フェース面に直接あたるところに泥が付いていれば、ボールはどのくらい飛ぶのか(普通はあまり飛ばないことの方が多いようです)、どっちの方向へ飛ぶのかさえ予想し難くなります。

雨の降り方によってもグリーン状況、は違ってきます(柔らかさ加減等)ので、これによりどのようなグリーンの攻め方をするのか、グリーンの変化次第の対応を考慮して決めるようにしましょう。フェアーウエイ同様にランが出にくくなりますので、ダイレクト気味にピンを狙ったりとかの対応が必要です。

バンカーショットは 雨によって砂が硬くなって来ますので、いつものサンドウェッジではなく、ソールの小さめなピッチングエッジなどでクリーンにヒットさせるようなプレーも有効となります。基本スイングの2までの打ち方で、ややトゥー気味に打つような打ち方を普段から練習しておきましょう。

ルール上の留意点は カジュアルウォーターのルールを活用(用語の説明で解説しています)できるところは積極的に利用しましょう。また、ボールのピッチマークにボールが少しでも埋まったような状態の時も (フェアウェイ並みに芝が短く刈られているライであれば) 救済措置が適用されるので、そうした知識も、併せて、覚えておけば有利になります。

以上、雨のショットへの影響を考慮したプレーの仕方についてでした。