フォーサム(foursomes)

辞書で「フォーサム(foursomes)」を調べてみますと、名詞としては以下の意味が出てきます。

1.4人組(※一般的には)

2.【ゴルフ】フォーサム 《4人が2組に分かれ、各組が1個ずつのボールを使って交互に打つ競技法。」

ちなみに、「ツーサム(twosome)」は以下の通りです。
1 ((通例単数形))2つ組, 2人組(couple).
2 《ゴルフ》ツーサム, 2人試合.
ゴルフでは通常、1組は4人。2人で回ることを「ツーサム(twosome)」といいますよね。それでは4人のパーティを「フォーサム」というのかと言えば? 元々のゴルフ用語の意味からすれば言いません。冒頭で記載しましたように、競技法のことになります。一般的※には、4人でプレーすることを4バッグといいます。(※この辺が最近はあいまいなのですが・・・・)

フォーサム(foursomes)」は、パーティの人数のことではなく、競技形式を表す言葉になります(※言葉の使い方として正しいのかという疑問はのこりますが・・・、勘違い・誤解を生んでいる元のようです)。4人が2人ずつ2組に分かれて、チームでそれぞれ1個のボールを交互に打って競う形式のことをこの様に呼び、別名「オルタネートショット(alternate shot)」方式とも呼ばれます(“alternate”は“交互に”の意味です)。

チーム内で最初のプレーヤーがティショットを打ったら、セカンドショットはもう一人のプレーヤーが打ち、次のショットはまた最初のプレーヤーが打つというようにしてゲームが進んでいきます。ストロークプレーの場合とマッチプレーの形式の場合があり、マッチプレー形式として採用され著名なのが、アメリカとヨーロッパの対抗戦である「ライダーカップ」です。

元々、ゴルフはマッチプレイを主体として発展してきました。

その競技方法としては、

2サム(当たり前ですが、1対1での勝負)
3サム(1対2の勝負、2人の方は交互に打つ)
3ボール(1対2の勝負、2人の方は各ホール良いほうのスコア)
4サム(2対2の勝負、各チーム交互に打つ)
4ボール(2対2の勝負、各チームでホールごとに良いほうのスコア)

などが主な競技方法となります。

この「4サム」の競技形式の名前の付け方が誤解の原因みたいです。本来、「foursomes」にマッチプレーの意味も、チーム戦の意味も、ボールが2つという意味もありあません。「2対2の4人一組で、それぞれのチームがひとつのボールを打ち合う、マッチプレーという競技」と言えば間違いはないのですが、が長いので、便宜的に、「4人組(foursomes)」と名付けたということのようです。

ちなみに、「スリーサム(threesomes)」は、1人対2人の対戦形式のこと。2人のチームは、オルターネートショット方式で、1個のボールをプレーする。「ツーサム」だけが、本来の言葉の意味通り(“twosome”は“2人組”の意)なのは、2人だと必ず1対1となり、チーム戦とはならないからでしょう。

”foursomes”という言葉を詳しく分解(※分解はできないのですが、敢えて)した場合、”somes”は接尾辞として(組とか試合という意味になる)くっついているものだそうです。

ということなのですが、言葉は常に進化するものだそうですので、現状では4人でのプレーを「フォーサム」とよんでも一概に間違いとは言えなくなってきているようですね。