風の影響について その参
前回からの続きです。「追い風」と「横風」の影響について科学的な検証を行ってみます。
まずは「追い風」の影響についてですが、一般的には飛距離が伸びます。
しかしながら稀にフォローなのに飛距離が落ちてしまうことがあります。
いったいどのような時にそうなるのでしょうか?
フォローの風が強すぎるとボールが最高点に達する前に突然落下してしまったり、最高点を過ぎて下降軌道に入った場合にストンと落ちてしまうのです。
前者は所謂ところの「風に叩かれる」と言われるものでボールが風に押されてバックスピン量が減ってしまって起こります。
後者は、「ドロップ」で、下降軌道に入ったボールは少しづつ速度が落ちて行くのですが、フォローが強いとボールの速度とフォローの風の速度が同じになってしまうことがあるのです。
こうなると、ボールの周りで空気の流れが少なくなり、揚力が落ちてしまいます。
結果、ボールが急激に落下してしまうことになります。
対策は?
クラブを最後まで振り切ることが大事になってきます。
最後まで振り切りることでボールにしっかりとスピンをかけることができます。
そうすることでボールは風に叩かれることなく、逆に風に乗せることが可能になってきます。
あるいは、強いフォローの場合は番手を一つ下げてみましょう。
ロフトを上げ、打出し角度を上げることで、スピン量を上げることが可能になり、風に乗せられるようになって、飛距離を稼げることになります。
ですから、ティーショットなどでは、ドライバーでなく、フェアウェイウッド(3番)で打った方が飛距離が出る場合あるということになります。
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