スコアーメイク 守りのゴルフの落とし穴 スポーツ心理学の追加説明

前回ゴルフの心理学についてのお話をしました。

これに関連して説明不足と思われる部分がありましたので、今少し付け加えておきたいと思います。

守りのゴルフテクニックと攻撃的なショット選択

少しでもスコアを良くしようとすれば、いわゆるスコアメイキングに必要とされるコースマネジメントの知識が必要になってきます。例えば、「スリーパットを極力しないような知恵と工夫」とか、「ハザードにボールを入れたり OB になる可能性を小さくするようなターゲット設定とイメージ作り」などと言った守りのゴルフのテクニックを上手く活用することがスコアーメイクに不可欠となってきます。

しかし、時には「バンカー越えでピンをデッドに狙ってショットしよう」とか、「下りのスライスラインのパットを少し強めに打って決めてやろう」などといった攻撃的なショット選択をすることも必要なわけですね。このような攻めのショットと、リスクを避けるといった守りのショットを上手く使い分けることが、スコアメイクの鍵を握っているとも言えるのです。その攻守が上手く噛み合った時に、良いスコアが出せることになる訳です。

とは言うものの、攻守が噛み合わず、とんでもないスコアになると言うこともゴルフでは珍しくありません。いや、どちらかと言えば残念ながら、そっちの方が ゴルフでは 良くあることだと言えるのではないでしょうか。

今現在上級者としてそこそこのスコアーをキープしている人の多くが、「 守りのゴルフに徹したのに 大タタキのホールが少なくなかった」 といったような経験をし、「それだったら守っても意味がない、やはり攻撃は最大の防御だ」などと考えて 攻めて行く。そして、さらに多くのミスを重ねると言う負のスパイラルに巻き込まれてしまったという経験をしているのではないでしょうか?。これは決して珍しい事でも不思議でもなく、それがゴルフの難しさでもあるのですが・・・・・。

想像したイメージの与える影響と、守りのゴルフの落とし穴

目の前の景色 、そしてその景色から連想される様々な考えや想像、脳裏をかすめるイメージは 、無意識の内に脳や体に驚くほど大きなインパクトのある情報を伝達する場合があり、それが不安を取り除いてくれたり、自信を深めさせてくれることもあるとのお話をしましたね。前回は言いませんでしたが、これは一歩まちがえると描いたイメージは、それとは逆に不安を増幅させたり、リズムを狂わせてしまうこともあるということなのです。

リスクを避ける為に守ることを考える場合は、 ショットやパットの前にネガティブなイメージを持ってしまうという現象が起き易く、そのイメージを持ったままショットをすれば、悪い結果になり兼ねないということですね。つまり、守りのゴルフの落とし穴が その思考パターンと心理状態にあると言える訳です。

といっても、攻守を上手く組み合わせたコースマネジメントが、スコアメイクにおいて大切なことには代わりはありません。では、守りのゴルフをする時に (攻めのゴルフでも考え方は同様ですが) どのようにしたら、好ましい心理状態をキープすることが出来るのでしょうか?

続きは次回という事で・・・・・。 すみません長くなってしまいました。