スイング軌道・・・、正しい軌道でヘッドが回っていますか? 其の弐
前回からの続きです。
正しい軌道でヘッドが回っていますか?
前回はトップの位置までの解説でした、今回はトップからの切り返しの際のヘッド軌道について解説いたします。
上図の右側がトップの位置の際の体の回転とクラブシャフトの位置・軌道の図になります。
腰はアドレスの位置から赤の破線で示す約45度の回転、肩は90度までは行きませんが85度くらいまで回転、腕がターゲットライン後方を向いて
重心がアドレスの時点よりやや右へ移動しています。
この時のクラブヘッドの軌道(アドレス⇒トップ)は青の破線で示したものになります。
ここから、(正確に言えばトップになる少し前の時点で)右足に移動していた重心が左足の拇指球へ移動を開始、80%ほど移動した時点で今度は腰が左へ回転を始めます。
上半身はまだターゲットライン後方を向いたままで、両手首がコッキングをしたまま真下へ引き下ろされ始めます。
腕が地面と並行の位置まで降りてきた時に、腰がやや開きながら左を向きはじめ、上半身がようやく左へ回転を始めます。この腰の回転と上半身の回転の時間差が重要です。
この時のクラブヘッドの動きは、ピンクの破線で示した動きになります。
スイング軌道は右回りが良い!?
お解りだと思いますが、テイクバックの時よりも内側を通っていますよね。重心が左へ移動するわけですから当然なのですが、クラブヘッドだけを見ていると
上から見下ろした場合クラブヘッドの動きは時計回りに回っています。テイクバックで外側を回ってきて、切り返しでまっすぐ下に引き下ろされて左へ踏み込んで移動、
そこからようやく上半身が周り始めて楕円軌道を描き始めます。結果的に軌道は右回りとなりますよね。
切り返し以降のヘッド軌道は、決してテイクバックの軌道と同じ所は通っていないのです。
正しいスイング軌道は、このように右回りとなるのですが、多くのアマチュアが逆の左回りとなっているのが現状です。
テイクバックでインサイドに低く引いてしまい、トップでクラブを持ち上げるような動きがあり、ダウンスイングではアウトサイドからヘッドが下りて来るといった動きになっています。
結果として、アウトサイドインのカット軌道になって、その多くのアマチュアがスライスを出しているというわけです。
スイング軌道をきちんと右回りにできれば、トップスイングから自然にクラブの重さで切り返しを開始して力みのないスムーズなスイングが可能になります。
加えて、カット軌道のスイングが修正され、ボールの掴まりも格段に良くなり、飛距離も伸ばせます。
スピンやインテンショナルショットもボールコントロールが楽になるので、スコアーアップのきっかけになると思われます。
いかがですか?右回りのヘッド軌道を意識してみませんか?
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